nagashiuchiです。
先日、初めての水漏れを経験してしまいました・・・。
うちは3階建てで2階にキッチンがあるのですが、シンクの下が水浸しに。
さらに、なんとその下にある1階の部屋まで水浸し・・・。
もうね、それ見た瞬間終わったと思いましたよ(笑)
せっかく一念発起して買ったマイホームが、住んで2年も経たずに終わったと思いました。
それくらいショックな光景だったんですよねー。
もしかしたら、これを読んでいるあなたも似たような事態になってしまっているのかもしれませんね。
でも!うちの結論から言うと、うちの場合はそこまでひどいことにはなりませんでした。
原因もすぐに分かったし、1階まで水浸しになっていた割には元の生活に戻るまで早かったです。
というわけで今回は2階から浸水した時の話を書きたいと思います。
水漏れの原因や対処法、業者を選ぶときの意外な注意点なんかも書いてみますので、似たような状況で困っている人はぜひ参考にしてくださいね。
なぜ水漏れしたか?原因は?
まず、うちの水漏れがなぜ起こったかを説明します。
結論を言うと、原因は配管の詰まりでした。
排水管の奥の方で汚れが詰まり、水が逆流してシンクの下から漏れ出てしまったんです。
要は、汚れが栓となり流れなくなった水が行き場を失ってキッチンの下まで上がってきてしまったってことですね。
なんかうちの場合はシンク下から配管の入り口に伸びるパイプが簡易的なものだったらしく、逆流した時に漏れやすい状態だったようです(業者談)。
「マンションとかだったらこのタイプでは絶対施工しないんですよね」って言ってました(笑)
いやまあ中古物件だしそんなところ普段意識しないので正直何それって感じなんですが、戸建てでもちゃんと処理してる家はあるみたいです。
どう簡易的なのかというと、いかにも柔らかそうな蛇腹っぽいパイプって分かりますかね?
↑こんなやつです。
なんか柔らかくて頼りない感じ。
しかも床下の配管とつないでる根元はゴムパッキンで留めているだけだったんですが、今回はそのゴムが外れて漏れ出た感じです。
配管汚れの原因は?
詰まるほどの汚れなんて相当ですよね。
業者の話によるとこの汚れの主な原因は、キッチンの場合だとやはり油汚れのようです。
長年、配管の中で蓄積した油汚れが何かの拍子で固まってしまい、水が通らなくなるんですね。
冬だと気温が低いので、油汚れは特に固まりやすいようです。
水が流れない!からの1階浸水まではほんの一瞬
水漏れの原因についてざっと説明したところで、次に当時の状況について少し詳しく書いてみます。
最初に異変に気付いたのは、私が洗い物をしていた時でした。
「あれ、水が流れない?」
水を出しながら洗い物をしていたのですが、水が排水溝から流れていかずにシンクに貯まっていました。
まあでも、これくらいのことはたまにあるんですよね。
網のところに食べ残しとかが大量に引っかかっていると水流が悪くなるのはよくあります。
なのでその時はそこまで深く考えていなかったと思います。
そのまま洗い物を続けていましたが一向に流れる気配がない。
そこで試しにお箸で排水溝の網を突いてみました。が、うんともすんともしない。
「しょーがねーなー」なんていいながら、ちょっと面倒だけど網をどけていったん水を流そうとしました。
しかし、それでも水は貯まったまま。
これくらいやればチョロチョロくらいは流れるはずじゃないですか。
それなのに、まったく流れている気配がありません。
ここで寝ている妻を起こし、状況を説明。
私と同じように排水溝に手を突っ込んだりして色々やってみましたが、それでも水は貯まったまんま。
どうやら何か奥の方に詰まっているんじゃないか?という結論に至りました。
そうなれば排水溝からさらに奥に手を突っ込む必要があります。
その場合、貯まったままになっている水が邪魔なんですよね。
体勢としてはシンクに顔を近づけることになるので、貯まっている水は無い方がやりやすい。
ってことで、とりあえずシンクの水はコップとかですくってバケツに入れていこうってことになりました。
せっせとシンクに貯まった水をバケツに入れていく二人。
夜中の1時、水の音だけがキッチンに響いていました。その時。
「ごぉーーーーーーーーっ」
一瞬の出来事でしたが、残り少なくなっていたシンクの水が一気に排水溝へと吸い込まれていきました。
「よっしゃ!取れた!」
何が取れたのか分かりませんが、思わずそう叫んでいた私(笑)
何だか知らないけど、シンクの水が減ったことで水圧が変わったとかで詰まっていたのが取れたのかな?
何にしてもよかったよかった!さあ洗い物を済ましてさっさと寝よう。
洗い物を再開しようとしたその時、なんだか足が冷たいことに気付きました。
「うわ、水漏れてる!!」
キッチンの下から大量の水が漏れていて、床がびしょびしょになっていたんです。
わけが分からないまま、とりあえずその辺のタオルやらを使って出てくる水を拭く二人。
「最悪や!最悪や!」
中古とは言え、まだ新しいマイホームで水漏れしたことにショックを隠せない私。
なんとか床に漏れていた水は拭けたものの、一体何が起こったのか分からない。
とりあえずシンクの下がどんな状態なのかを確かめるため、シンク下のキャビネットを外してみると、シンクと床下の配管をつなぐパイプが取れかかっているではありませんか。
つなぎ目に付けていたゴムパッキンが浮いた状態になっていました。
それを見て悪い予感が。
恐る恐る、1階も見てみることにしました。
もしかすると1階まで水が漏れているかもしれないと思ったからです。
・・・その予感は当たっていました。
キッチンの真下にある納戸の天井には、目視できるほどの染みが出ていて、その染みは部屋の4隅をつたってなんと床に水たまりが出来ていました・・・。
信じられます?
2階で漏れたのに、1階の床が水浸しになっているんですよ!
どんだけ大量の水が漏れちゃったんでしょうか?
耳をすますと、1階の天井から「ぴちょん・・ぴちょん・・・」なんて音がしています。
その音を聞いた瞬間、この家は終わったと思いましたね(笑)
修理するにしてもかなり大がかりなことになって大金が飛んでいく。
もしお金が払えず放置ということになれば、カビだらけの家に住むことになるかも。
一瞬でそんなことまで頭に浮かんでいました。
とりあえず、水漏れ自体は収まっていたのでその日は寝ることに。
気付けば深夜2時を過ぎていて二人とも心身疲れ果てていました。
水漏れの業者はどこに頼んだらいい?
そして次の日。
どうか昨日のことは夢であってくれ・・・なんて願いながらキッチンを見に行きましたが、外したままのキャビネットがすぐに目に入り絶望(笑)
やはりあれは現実だったんだね・・・。
そう、現実を見なければいけません。
ちゃんと業者に見てもらって、今後の対策を立てなければ。
しかし、冒頭でも書いた通り水漏れなんて人生初めての経験なんですよね。
なのでこういう時どこに電話して来てもらえばいいか分かりません。
とりあえず冷蔵庫に貼ってあるマグネットに書かれた「水のレスキュー」みたいな所でいいのだろうか?
水回りの業者というのはボッタクリが多いと聞きます。
(少し前に見た朝倉未来のYouTubeチャンネルで見ましたw)
こう見えても慎重派の私は、たとえマグネットの業者でも簡単には信用できませんでした。
実際に僕がたまたま見たYouTubeの動画でも、ネット検索して1番に出てきたような企業が悪徳業者でしたからね。
マグネットもだめ、ネット検索もだめ。
どうすればいいのか?
そこでふと思いつきました。
以前、カギの取り換えでお世話になったことのある工務店に聞いてみようと。
水漏れのことが専門ではないかもしれないけど、家のプロであることには変わりない。
たとえ修理はできなくても、何かヒントをもらえるかもしれません。
この考えは間違っていませんでした。
水回りのトラブルは、役所や水道局に聞くのが一番だと教えてくれたんです。
・・・え、役所?なんで役所??水道局?
最初はそう思いましたが、家のプロが言うんだから仕方ない。
市役所に電話で問い合わせたところ、市のホームページに指定水道業者の一覧があるから、そこから選んで連絡してみて。ってことでした。
とにかく言われるがままに、住所的に近い業者からかけてみることに。
しかし、繁忙期だったのかなかなかすぐに来てくれる業者がつかまりません。
4~5件かけてやっと1件つかまり、夕方までには来てくれるとのこと。
後から分かったのですが、どうやら市のホームページに載っている業者というのは市が「この業者は優良ですよ」と認めた指定水道業者だったんですよね。
具体的にどんな審査基準があるのかとかは分かりませんが、その地域で長年営業していたりトラブルなどの報告がないなどの実績があると指定業者として扱われるみたいです。
まあ普通に考えて悪徳で怪しい業者を市が指定するとは思えないので、安心して任しても大丈夫だと思います。
どこの自治体でもこういった指定業者のリストはあるはずなので、水回りのトラブルで業者選びに困ったらぜひ一度役所に相談してみましょう。
工事内容と費用について
さて気になるのは実際にかかった費用についてですよね。
結論から先に書くと、実際トータルで3万円と少しでした。
具体的に内訳を見ていくとまずは「通管工事費」、これが12000円。
これが何なのかと言うと、詰まりを取る作業ですね。
ながーい金属製のワイヤーを伸ばして配管の奥まで通していき、途中で詰まっている汚れを落としていく作業です。
うちの場合は特に汚れがガンコだったらしく、何度も伸ばしては巻き取るという作業を繰り返しておられました。
次に記載されているのは「配管工事費」、これが8000円とあります。
これは上でもちらっとふれましたが、シンク下から床下をつなぐパイプを交換した費用です。
うちのシンク下に元々ついていたのは柔らかくて頼りなく、また床下の配管とはゴムパッキンで留めているだけという状態でした。
これだと今回のように逆流したときゴムパッキンが外れ、そこから水が漏れてくる。
なのでそれを避けるため、しっかりとしたプラスチックの直管で上下をつなぐようにしたんですね。
こうすることで次もし逆流した時も途中で漏れず、シンクの排水溝に水が上がってくるだけで済むようになったわけですね。
なんで最初からそうしてなかったんやーと思いましたが、修理業者のお兄さんによると特に珍しいことではなく、うちみたいに簡易的な配管処理で済ます業者もよくあるとのことです。
そして「消耗品費用」、これが3000円。
パイプをしっかりとしたやつに変えたので、そのパイプの代金のことだと思います。
あとは「運搬交通費」だとか「諸経費」だとかが少々上乗せされていて、合計が31900円。
思ったより安く済んだというのが正直な感想です。
ところで、1階に漏れた件は?
そうそう、一番懸念していた1階への水漏れについてですが、来てもらった業者の人にもついでに見てもらいました。
天井にうっすら染みがあり、床まで水浸しになっていたこともちゃんと話しました。
これ、やばくないっすか?クロスとか天井裏とか全部張り替えないといけないんじゃないですか?みたいなことも。
しかし、返って来た返答は実に意外なものでした。
「あー、まあこれくらいならすぐ乾きますよ」
なんだか拍子抜けするほどさらっと言われちゃいました。
しかしそう言うのにはもちろん理由がありました。
それは水漏れが一過性のものだったということ。
ずーっと知らず知らずに漏れていたパターンではなく、詰まりが原因で一度だけ水が漏れただけなので、すぐに乾くはず・・・らしいです。
確かに、詰まりを解消してもらってからは水が漏れてる気配はないし、天井の染みも昨日に比べてほぼ無くなりつつあるではないか。
この兄ちゃんもこれまでに水漏れの家には何度も行ったことがあるらしいけど、ひどい所はこんなもんじゃ済まないらしいです。
どうやらこの兄ちゃんの言うことを信じても良さそうなので、今回は詰まり解消&配管交換だけで終了。
いやー、最悪のことを想定していただけに心からホッとしましたねー。
ちなみに後日、上の話で出てきた工務店に1階の水漏れのことを念のため電話で聞いてみましたが、同じように大丈夫だろうとのことでした(兄ちゃんのこと信じてたんちゃうんかいw)。よかったよかった。
保険かけとけばよかった
ひと段落して思ったのは、「保険かけとけばよかった」です。
家を買う時って火災保険に入ると思うんです。
火災保険の特約で「水ぬれ」ってのがあるんですが、うちの場合ケチってこの特約は付けてなかったんですよねー。
でも冷静に考えると、2階にキッチンがあるのってリスク高いですよね。
それまでマンション住まいだったので何も思ってなかったけど、木造戸建てで2階キッチンだと水が漏れた時に惨事になりかねません。
てか実際になったし(笑)
うちの場合は1階の部屋を修理するまでには至りませんでしたが、この水濡れ特約に入っていればクロスの張替えや床・天井の修理代が補償されることになっています。
ただ水濡れの原因となった配管の工事代等は補償されないが注意点です。
(なので今回の場合はもし入っていたとしても補償はされない)
さっきも書いたとおり、2階にキッチンがあるお宅は水漏れのリスクに備えた方がいいですね。
今回の件で本当にそう思いました。
うちは違いますが、2階にお風呂がある家なんかはさらに気をつけないといけないんじゃないでしょうか?
漏れた時の水の量が尋常じゃないですよねお風呂って。
あなたの火災保険は「水ぬれ特約」は付いていますか?
もし付けていないのでしたら、すぐに見直しすることをおすすめします!(うちはすぐにしました)
最後に
今回の水漏れ事件はいろいろ勉強になりましたねー。
水漏れ業者の選び方もそうですし、保険もちゃんと考えて入らないと痛い目に合う可能性がありましたからね。
特に保険については考えさせられました。
安さだけで選んだ火災保険に入ってたんですが、まさか水ぬれ特約が必要になるかもなんて思いもしませんでした。
こんなことなら、少々時間をかけてでも専門的な人の意見を聞きながら選べばよかったと思います。
今はこういった便利なサービスもありますからねー。
タイミング的に更新時期だったり、保険選びはこれからって人は安さだけで選ぶんじゃなくて、ちゃんと吟味することをおすすめします!
もちろん、しっかりと選んだうえで今より安くなることもあるので、プロの意見を聞きつつ複数の中から選ぶことが大切ですね。