こんにちは、nagashiuchiです。
皆さんは車を運転しますか?私は車通勤なので毎日乗っています。
なので最近よくニュースになる車の事件やトラブルはとても身近に感じます。
車に乗る人はそういう人多いんじゃないでしょうか?
東名高速で起きた死亡事故や、常磐道の暴行事件なんかもまだ記憶に新しいですよね。
今回は、煽り運転をする人間の心理や対処法などを私なりに考えてみました。
煽り運転とは
前の車に異常に接近して運転することを煽り運転といいます。
ただし、煽り運転にはその他にも種類があります。
ハイビームやパッシングでいやがらせをしたり、クラクションを不必要に鳴らしたり、幅寄せをしたりなんてことも同じく煽り運転に分類されます。
煽り運転は犯罪につながる
煽り運転は危険運転のひとつです。
中でも車間距離を詰めて煽る行為は「車間距離不保持」といった道路交通法違反です。
一般道路と高速道路では罰則が少し違うようで、一般では「5万円以下の罰金」ですが、高速だと「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」となり重くなっています。
それとは別に反則金を取られ基礎点数も減点となります。これについても高速道路の方が一般道路に比べて高い反則金を取られ、減点数も多くなります。
また、煽り運転が原因で他の車を事故や死傷においやった場合は「危険運転致死傷罪」で最長20年以下の懲役となる可能性もあります。この場合は免許の点数も大幅減点、車に乗れなくなる欠格期間も最大10年とかなり長期になります。
法的な面からざっと見てみましたが、そもそも煽り運転が違反になることを知らなかった人もいるのではないでしょうか?
煽り運転をする人間の心理パターン
煽り運転をする人の心理状態について考えてみました。
同じ煽り運転でもいろんな状況が考えられます。
パターン別に見ていきましょう。
早く行きたい、どかせたい
一般的にはこのパターンがほとんどでしょう。
車間距離を異常に詰めたり、ハイビームでパッシングしたりすることで、前の車にプレッシャーをかける。
「もっとスピード上げんかい!」ってのもあるでしょうし、「おらおら、どけどけどけー!!」かもしれません。
どちらにしても、前の車をどうにかしたいっていう自分勝手な心理が出まくってる状態。
本人からすれば必死ですが、傍から見てるとかなり哀れです。
前に割り込まれたくない
意外と盲点かもしれないこのパターン。
前の車に早く行ってほしいわけではない。
片側2車線以上の道路で、隣の車線にいる車が車線変更で自分の前に入ってこないようにするために、ただ車間距離を詰めてるんですね。
僕は毎日車通勤をしていてこのパターンに気づきました。
なぜなら自分がそういった心理になっていたことがあったからです。
いや、朝とか急いでたりすると、どうしても前に入られたくないって気持ちになってるんですよね、気が付くと。
なので自然と車間距離を詰めがちになって、結果として煽るかたちになってしまう。
もちろん本人は無意識ですよ。
どちらかというと意識は隣の車線にあります。
「俺の前に入ってくんなよ~」ってなもんです。
もしかすると上記の「早く行かせたい」パターンよりこっちの方が危険かもしれませんね。
だって意識は前の車ではなく隣の車線にあるので、前への意識がおろそかになりかねません。
まあでもそんなに必死になったところで、実際は何も変わりませんよね。
1台や2台前に入ってきたところで着く時間なんてのは大差ありません。
でも運転してるとなぜかその事がとても自分にとって重要な気になってくるんですよねー。
その辺の心理の変わりようが運転の怖い所ではあります。
今はもちろん詰めすぎないように気をつけていますよ!運転はゆとりが大切です。
煽っている意識が無い
このパターンも実は多かったりします。
前の車に早く行けと思ってるわけではない。
かといって隣の車線から割り込まれるのを恐れているわけでもない。
本人に煽っている意識がないのに、なぜかガチガチに車間距離を詰めている人っているんですよね。
運転してて、やけに近いなあ、前もそこまで開いていないし流れに乗っているのに、なんでこんなに詰めてくるんだろう?
なんて思って信号待ちの時にバックミラーで見てみると、フツーのおばさんだったり。
要は、その車間距離が自分にとってデフォルトになっているんですね。
意外とペーパードライバーの方に多いのかもしれません。
隣に誰か乗っていて「車間近いよ」なんて言ってもらえれば気づくのでしょうが、こういう人はある意味一番タチが悪いです(笑)
悪気が無い分、こちらとしてもどのような気持ちになればいいか分からないです!
あと、こういう車の後を運転するのも結構疲れます。
車間距離を詰めがちな運転なので、めっちゃこまめにブレーキを踏むんですよ。
いわゆるパカパカブレーキってやつですね。
「ア・イ・シ・テ・ル」のサインにもなりません。
完全に被害妄想
大いに世間で話題になった常磐道での暴行事件は、まさにこのパターンではないでしょうか。
追い越し車線でトロトロと走っている車がいたら、自分に嫌がらせをしているのではないかといった被害妄想にとらわれる。
一瞬でも後ろに接近されるのを見つけると、煽られたと勘違いする。
その結果、逆上して煽り返したり、幅寄せしたり、最悪の場合は強引に割り込んで無理やり停止させるなどの暴挙に出たりも・・・。
車の運転で怖いのは、相手がどんな心理状態なのか分かりにくいことです。
少しのことで暴発しかねない人物に、故意でなくても刺激を与えてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまいかねませんからね。
テレビを賑わすくらいの犯罪者はそうそういないにしても、少しのことで逆上するタイプの人間は多かれ少なかれ存在するのは間違いありません。
そのことを少しでも意識して運転することが大切です。
煽り運転への対策はいくつかある
上記のパターンいずれにしても、危険な運転には変わりません。
なので煽られたり被害に合う方としては何とか対策をしたいところです。
ってことで、考えうる対処法をいくつか挙げてみました。
無視する
なんだかんだでこれが一番です。
変なのにヘタに関わるとろくなことがありません。
何もなかったかのように冷静に運転を続けましょう。
接近してくる車がどうしても気になるなら、一時的にバックミラーの角度を上にして見えなくするのもいいでしょう。
ただし、もしかするとあなたにも煽られる原因がある可能性があることは考えてみた方がいいかもしれません。
極端に接近されることで一番考えられるのは、全体の流れに乗っていないことが考えられます。
明らかにトロトロとした遅い運転で走っていませんか?
高速道路の追い越し車線(一番右側)をいつまでも低スピードで走っていませんか?
煽る側が悪いのは当然ですが、自分に少しでも原因はないか一度チェックしてみてもいいかもしれませんよ!
流れに乗る
上でも少し触れましたが、煽られる原因が自分にある場合も考えられます。
交通量の多い道路では流れに乗る必要がありますので、明らかに遅い運転だと煽られても仕方ない部分があったりします。
1車線だと特にそうです。
理屈では正しくても、自動車を運転しているとそれが正解にならないことなんてたくさんあります。人生と同じですね。
「なんで制限速度内で走ってて怒られないといけないんだ!」そういう気持ちも分かりますが、特に理由がなければ屁理屈にしかならないことも多いでしょう。
理由もないのに制限速度より極端に遅い運転だと、周りに迷惑をかけているという意識は持っておいた方がいいです。
というか逆に危ないです!
路肩に停車して譲る
流れに乗っているのに極端に車間を詰めてくる。
明らかに敵意むき出しで煽ってくる。
無視が一番だと分かっていても、やっぱり気になりますよね。
チラチラ後ろばかり見てしまうし、どうしても注意識散漫になってしまい危ないです。
イライラしてしまうと精神的にもよくない。
こういう時は、譲れる状況であれば素直に譲りましょう。
最初は「なんでバカ相手に譲らないといけないんだ」なんて、プライドが邪魔してイライラしちゃいますが、慣れればなんてことはありません。
一度譲ることを覚えると、「自分は何と戦ってたんだろう・・・」ってすごい楽になりますよ。
譲る=負けではないです。
負けているのは、自分の感情に負けて煽っている側です。
ただし無理に譲る必要はないです。
状況的に無理なく譲れるのであれば、さっさと行かせてあげましょう。
エンジンブレーキを使う
最初に書いておきますが、これは決して故意にしてはいけません。
ひとつ間違えると事故になりかねませんので。
ただし、普段から正しく使用することで煽られにくくする効果は期待できます。
たとえば、あなたが運転していて前の車がトラックだったりした場合、ブレーキランプが点灯していないのに減速してくることってありませんか?
あれはマニュアル車がギアチェンジの際にエンジンブレーキをきかせて減速しています。
軽い減速の場合だとブレーキを踏まずに済むので、後ろにいると少し運転しにくかったりします。
結果として無意識に車間距離を開けるようになっているはずです。
これを車間を詰めてくるタイプの煽り運転対策に使うわけですね。
オートマチック車でもエンジンブレーキをきかせることは可能です。
普段はギアを「D(ドライブ)」に入れて運転していますが、その下に「1」や「2」といったモードがあると思います。それがギアチェンジです。
厳密に言えばCVTだとギアをチェンジするわけではないですが、とにかくエンジンブレーキで減速することは可能です。
急な坂道やカーブなど、エンジンブレーキを使って減速することは覚えておいて損はありません。
もちろん故意に急減速するのはもってのほかですが、普段からマメに使うようにすることで、煽り運転対策にもなります。
煽り運転防止グッズで対策する
煽り運転が社会問題になりつつある現在、煽り運転を防止するためのグッズがいろいろと販売されています。
まず代表的なものはドライブレコーダーです。
以前は前方を録画するものが主流でしたが、後ろから追突される事故のためだったり、煽り運転を抑止する意味合いもあり、今では後方を映すカメラがセットになった前後カメラのものが増えてきているようです。
まあドラレコを買うまでのつなぎとしてステッカーのみを貼っておくだけでも効果はあるのかもしれませんね。
そういう意味では、こういったステッカーも効果があるかもしれません。
この場合、相手は明らかにあなたに何かしらの危害を加えようとしています。
まず考えなければいけないのは、周りの状況です。
ニュースになった大きな煽り運転事件のように、もしも高速道路で停止させられた場合、まずはハザードランプをつけましょう。
極めて危険な状況には変わりありませんが、少しでも後方を走る車に目につくようにしなくてはいけません。
危害を加えようとしている相手に向かっていくのは絶対にいけません。
あと高速ではいつ後ろから車がやってくるか分からないので、そういう意味でも絶対にドアを開けないようにすることです。
窓も開いていたら絶対に閉めるようにしましょう。
確かに、その場を逃げることができれば、うまくいけばトラブル回避できるかもしれません。
普通の道路とかならまだしも、隣車線の後ろからビュンビュン車が走ってくるような高速道路だと、なかなか難しいかと思いますよ。
まとめ
煽り運転への対処法についてポイントをおさらいしておきます。
- 煽り運転は違反、あるいは重大な犯罪につながる可能性がある
- 対策としては無視する、譲るのが一番
- いつも煽られがちなら自分にも原因がないか顧みてみる
- 自分も無意識に煽りがちになっていないか確認する
- 煽る側の心理を想像し、対策グッズで抑止する
- 停止させられた場合、絶対に車外に出ない。窓やドアをロックし、110番する。
車の運転は他のドライバーの意図が分かりにくい分、自分の中でいろんな妄想が膨らみがちです。
どんなときでも自分の運転を客観的に見て、冷静な判断で安全運転を心がけたいものですね。