「急ぎません。便」は結局、通常配送と同じなのか!?

皆さん、ネットショッピングしてますか?

私は大好きです。
amazon、楽天、ZOZO・・・
毎日散財しまくってますよ。

ネットショッピングする時に気になるのは
送料とか日時指定できるかどうかですよね。

代表的なところでいうと
amazonはプライム会員なら最短で
当日とか全然届きますよねー。

これまでとは真逆のアプローチ

そんな中、
LOCONDO.jpの急ぎません。便ってのが
話題になってるみたいですね。これは何なのかと言うと、
その名のとおり急がない人が選ぶ配送方法。

日時指定しないし、別にすぐに送ってもらわなくていいですよー
という人のためのものですね。

料金が290円と良心的なのも魅力ですね。

日時指定や即日発送が当たり前になっている日本のEC業界において
なかなか珍しい(というか初めて?)のアプローチといえます。

すごいのは日本の配送業者

今では散々言われてますが、
そもそも日本の配送サービスはすごい。
過剰といってもいい位に、
日時指定なども細かく指定できます。アメリカのamazonでもプライム会員であれば
即日配達などは可能のようですが、
さすがに広い国なのでどこの地域でもというのは無理です。
辺鄙なところであればあるほど、その恩恵は受けられないでしょう。

忘れられがちなのは
こういうときamazonの当日着がすごい!とか
言われますけど
結局すごいのって配送会社なんですよね。

まあ提案したのがどっちからかは知らないですけど、
対応してるのは現場なんですからね。
そりゃあヤマトもamazonから撤退したくもなりますよ。

アメリカではすでにあるサービス

で、話を「急ぎません。便」に戻すと、
これと同じようなものは前から米amazonでもあったみたいです。

米amazonのプライム会員では
No-Rush Shipping」というのがあって
これは日本語に訳すとずばり「急がない配送」。

恐らく前述のLOCONDO.jpは
これを参考にしたのではないでしょうか。

いや、パクリやん!とか言いたいわけでは全然ないです。
むしろ個人的には歓迎ですよ。「急ぎません。便」

ちなみにこれ、米amazonの方では
これを選んだ人にはプロモーショナルクレジットという
次回の買い物で使える現金(ポイントのようなもの)が付与されるそうです。

LOCONDO.jpが導入している「急ぎません。便」
については今のところは
こういったサービスはないみたいです。

過剰になりすぎたサービス

みんな心のどっかでは思ってたんではないですかねー。
日本のサービスは明らかに過剰だし、
そんなに頑張らなくてもいいんじゃないのって。そんなに急いでないので、2~3日のうちに出してくれればいいですよー
みたいなのがあってもいいのになーって。

いや、もちろん便利ですよ。
欲しいなーと思った商品が
当日に届けば嬉しいことも多いじゃないですか。

ただし私の場合は例えば本とか
これ買いたい、早く読みたい!ってなった場合は
本屋に行きますね。めんどくさくても。
それが一番早いんですよ、結局。

ネットでいくら早く着くっていっても、
近所の本屋にいくのが一番早い。

まあ、田舎で本屋に行くのに車で1時間かかる人とか、
そもそも本屋にあまり置いてないような本であれば
ネット使うべきなんでしょうけど。

今の状況ってサービスする側が
サービスを受ける側の希望を先読みしすぎて
今日のサービス過剰を招いたって感じしますよね。
受け手がおいてけぼりになってる感は少なからずある。

そりゃあ受ける側にすれば
同じ値段なら特に必要としてなくても
ま、早い方がいいかって感じで
そっち選びますって。
でも絶対それだと無理が出てきますよね。

だから、ちょっと立ち止まってみませんか、と。
過剰サービス合戦、ちょっと休みませんかと。
そんな流れで出てきたのが
急ぎません。便 なのではないでしょうか。

この流れは個人的には大歓迎。
日本の過剰サービスに一石を投じた意義は非常に大きい。

これって誰のため?

でも、でもですよ。ちょっと思ったのは、
これって本当に配送会社のためなのかな?ってこと。

プランごとの負担を見ていこう

LOCONDO.jpでは配送プランがいくつかあって、
他にもこんな感じになってます。

エクスプレス便ってのが
一番早く着くやつですね。
地域にもよりますが最短で当日夜に着きます。
配送する側からすれば、
即日発送しなきゃいけないので
負担はかなりありそうです。

その次がお急ぎ便。
基本的に翌日に着くってやつです。
こちらも注文あったその日に発送しなきゃいけないので
負担でいえばエクスプレス便と同じですね。

で、その次に急ぎません。便です。
これは配送する側からすればかなり楽。
上記2つとは異なり、
必ずしも当日に発送完了させる必要がない。
2~3日後の到着でいいって客側から指定してもらってるんだから、
サイト全体の注文量によって配送するタイミングを
調節できるわけです。

その次に日時指定便があります。
ここでは2日後からの指定が可能となっています。
これは配送完了させるタイミングとしては微妙ですね。
というのも配送先の地域によって変わると思います。
基本的には2日後着であれば
当日に出さなくても翌日にもまわせるのかな?
でもやっぱり配送する側からすれば
急ぎません。便に比べると縛りはありますね。

負担は間違いなく減る

ここまで見てきたように、
急ぎません。便はやっぱり負担は軽そうです。
何がいいかというと、
配達までの猶予が最大3日後まであるので、
絶対本日出荷しなければならない!って縛りがないことですね。
これは非常に大きい。
ただし、上で「配送する側」って書いてますけど、
これには2つの意味合いがあって
一つはLOCONDO.jp自身。
もう一方は配送業者のこと。

エクスプレス便とかお急ぎ便であれば
当日あるいは翌日には絶対着かなければいけないわけだから
注文を受けた日に出さないと間に合わないわけです。
これはどんだけ注文が入っていて忙しかろうと、
商品ピックして梱包して送り状貼り付けて・・・って
作業を必ずその日にしなきゃいけないわけです。
まあもちろん時間はきってあると思いますけど(当日〇〇時までのご注文に限る等)。

で、それを受けた業者に関しても同様の縛りがありますよね。
だって受けた荷物には当日指定あるいは翌日指定ってあるんですから。
どんだけ物流量があったところで、それに従わなければいけません。

その点、急ぎません。便であれば、
双方にとって余裕があります。
サイト側からしてみれば
その日の受注量によって、
発送完了させるのを後日にまわすことができるわけです。
これは非常にありがたいですよ。
私もネットで商品を販売してたので分かります。ありがたい。
配送業者側からしてみても、同様の理由から楽なのは間違いない。

ただし。
配送会社が楽なのは、あくまでサイト側が早めに出してくれた場合の話。
縛りゆるいとはいえ、3日後までには届くようにしなければいけないので、
もしサイト側が忙しく、後回しにされて2日後に出荷された場合は
結局配送会社からすれば余裕なんてありません。
その日の物流量がどんなものであれ、
3日後には配達完了させなければいけないのは決まってしまっています。

結局、自社の負担を減らすためでは・・

なので要はこれ、
表向きは配送会社のことを気遣ってますが
なんてことは無い。
自社にとって都合のよい仕組みってのが本当のところなのではないでしょうか。

内情は明かされてないので何とも言えない部分もありますが、
本当に配送業者のことを100%思ってのことであれば、
受けた注文はギリギリまで当日に出荷し、
「猶予は3日後までありますよ」てことで
あとは配送業者の物流量や忙しさによって
いつ到着させるかを決めてもらえればいいわけです。

でもきっと違いますよね。
LOCONDO.jp側のその日の受注量や忙しさによって
後回しにできる注文ってことで、
内々では喜ばれてるんでしょうね。

サービス合戦に一石を投じた意味は大きい

まあとにかく、
この逆転の発送ともいえるサービスで、
配送サービスに一石を投じたことも事実。
現に、SNS上などでも「こんなのを待ってたんだ」
って歓迎する声も多いです。

配送業界ではなく、
飲食などの接客や商品の過剰包装などもそうですけど、
日本全体のいきすぎたサービスが
逆に経済の発展を妨げている部分も僕はあると思っているので、
この流れが日本全体に広がって行ってくれたら
おもしろいことになるのになーなんて期待してます。

GJ!

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