とろサーモン、2017年M-1優勝おめでとう!漫才ネタ作りや魅力について分析してみた。

先日のM-1グランプリ2017、皆さんはご覧になりましたか?

激戦を制し見事優勝したのは、とろサーモンの二人でした!

自分的には以前から知ってたコンビだったので、今回のラストイヤーで優勝できて本当によかったですねー。

観てる間中、我が家でも嫁とずっと話してたんですよ。
「とろサーモンが優勝したらおもしろいな~」って。

本人たちもびっくり!?下馬評をくつがえした劇的な優勝

いや、何がおもしろいかっていうと、ぶっちゃけ意外でしょ。

特に、昔から知ってる人からすれば、彼らがM-1で優勝するなんて考えてなかったはず。
なんというか、そんな柄じゃないというか。

てか一番予想してなかったのは、もしかしたら本人たちじゃないのかな(笑)

ミキ、和牛、とろサーモンと最終決戦は3組とも面白かったですが、なんとなく空気的には和牛がもらったかな?って感じが漂ってました。事前の順位予想とかでも和牛が圧倒的に人気ありましたしねー。

優勝が決まった瞬間、喜びを爆発するわけでもなく、ただただあっけに取られてたとろサーモン2人の表情が印象的でした。

とろサーモンの漫才は昔からマニアックなネタ作り

最近の彼らはあまり注目してなかったので詳しくないんですけど、僕がよく見てた当時(10年くらい前)の彼らはお世辞にも一般受けするようなタイプではなかったです。風貌も、ネタの内容も。女子受けはまずしないような(笑)

まあそれは若くて尖ってたというのもあると思いますけど、元々ずっとそんな感じですよね。特に久保田は、テレビで使うにしても起用する側からすれば少し躊躇しちゃうようなキャラです。

最近でこそチラホラと全国ネットの番組に出たりしてましたが、普通に考えてゴールデンで司会したり番組のメインを務めるような器ではないでしょう。

そういう点でいうと、ツッコミの村田は若干丸くなったかなーなんて観てて思いましたねー。

以前はビジュアルもチャラいホストのような感じでした。ツッコミももっときつかったように記憶していましたが、久しぶりに見ると多少落ち着いてましたね。ツッコミスタイルもいい意味で安定したというか。やっぱり長年やってるだけあってスキルは高いです。

一方、久保田は相変わらずですね(笑)いい年して世を拗ねた感じが滲みでています。
後でも書きますが、彼の持ち味である「狂気」はむしろよりレベルアップしていたような。やっぱり長年やって売れてないだけあって、その狂気は増幅されているのでしょうか。

なんというか、この前書いたにゃんこスターのほのぼのスタイルとは、似ても似つかない正反対のスタイルですね、とろサーモンは(笑)

過去の話はこれくらいにして、今回のM-1でのネタについて軽く評論してみたいと思います。

・・・いや、せっかくのいい機会なのでネタ評論だけではなく、もっと全体的にとろサーモンの魅力について、いろいろ分析してみたいと思います。

次いつクローズアップされるか分からないんで(笑)

かつては逮捕歴も疑われた久保田が持つ狂気

まずはこれでしょう。何をしでかすか分からないギリギリの感じ。個人的には彼ら(というか久保田)の一番の魅力はここにあると思っています。

特に久保田は相当やばいです。最近の芸人では珍しいタイプですね。
いや、いることはいるのかな?でもまず表舞台には出てこないでしょう。

昔、松本人志が自身の本で面白いやつの条件のひとつとして「裏で何をやっているか分からない犯罪者のような雰囲気を持っている」というのを挙げていましたが、まさに彼はその通りですね。

ネットの一部では、久保田に逮捕歴があるなどと一時期騒がれていたようです。
調べたところ、これはあくまでデマだったようですが、彼だからこそ信ぴょう性を持って広まっちゃったのでしょうねー。

放送コードぎりぎり?下ネタ、宗教、グロありのネタ

今回のM-1で披露したネタもまさに狂気そのものでした。

どんなに売れていないコンビでも、ゴールデンではやりづらいネタとかって自分たちで大体分かると思うんですよ。

下ネタをはじめ、宗教とか政治とかグロが絡むネタとかがそうですよね。

それが新人ではなくある程度テレビとかにも出ているとろサーモンくらいになると尚更分かるはず。しかも決勝に進出して、優勝が狙える位置に辿りついているわけで。

でも彼らは違いました。

そんなタブーや忖度はお構いなしに、下ネタも宗教も政治も遠慮なくぶっこんできましたよ。これはもう確信犯ですねきっと。優勝する気が本当にあったのか疑いたくなりましたよ僕は(笑)

まあだからこそ、前述の「とろサーモン優勝したらおもろいなー」だったんですけどね。

1本目:旅館の女将ネタ

まず1本目。

ネタの掴み部分では、北朝鮮のメッセージだの、壊滅的被害だの、久保田が金正恩に似ていて総書記感が出ているだの、優等生コンビではありえないようなワードが早速ポンポンと飛び出します。

その後、本編である旅館の女将と客という展開の中でも、彼らの狂気は遺憾なく発揮されます。

そこではなんと、久保田扮する女将が客に延々とカマキリと寄生虫について話すというグロネタが登場。

さすがにこれは引くやろー、なんてニヤニヤしながら僕は見てましたが、当日のお客さんはよほどあったまっているのか、村田の「気持ち悪いねん!」のツッコミで本ネタ一番ともいえる爆笑を取ったのでした。

通常のコンビではまず持ってこないであろうNG要素を、1本目から2つもぶっこんでくるあたり、彼らの狂気はやはり相当なものですね。

2本目:石焼き芋

2本目の最終決戦でも彼らの狂気は絶好調。

最初は石焼き芋屋さんの話だったのに、いつの間にか久保田が焼き芋教の教祖になり、聖なる石だの信者がどうだのというおかしな展開に・・・。

挙句の果てには、どさくさに紛れてイモを「陰毛」とか言っちゃってました。さすがにはっきりとは言わずゴニョゴニョ言ってましたが、意外や意外、これまた結構受けてました。

お客さんの質にも助けられた?

松ちゃんもコメントしていましたが、今回はよく笑うお客さんが多かったように感じました。

とろサーモンのネタについて、これはもう好き嫌いが分かれるといったものではなく、生理的に無理な人は絶対受け付けないはずです。特に女性はその傾向が強いかと。

それが彼らが「女子受けしないタイプ」と上で書いた理由ですね。
僕は女子がドン引きするネタであればあるほど好きなので大爆笑でしたけど(笑)

その点でいうと、当日のお客さんは上記のような下ネタあり、政治ネタあり、グロありのとろサーモンワールドもあたたかく受け入れていました。

とろサーモンが優勝した意義

とろサーモンがM-1で優勝した意義は大きいです。

ひとつは、単純に上記のようなきわどいネタで優勝したということ。

さっきも書きましたが、M-1という大舞台、しかも優勝決定戦の場においても彼らの狂気をそのままさらけ出して優勝した意義は計り知れません。

かつて笑い飯が「鳥人」で超高得点をたたき出し、これは今年こそ優勝決まったかな?
と思わせといて、最終決戦ではまさかのマリリンモンローおっぱいネタ

クライマックスでは、哲夫が自分の乳をもみながら悶えるというぶっ飛んだネタで見事その年も笑い飯は優勝を逃したのでした。

この時以来の衝撃です。

どうしても優勝を前にすると、イチかバチかを狙うよりも鉄板ネタというか、無難に笑いが取れる方向に向かいやすいです。

そりゃあ人間ですもの。コケることを考えたら、100%じゃなくて80%でも確実に取りに行きたいのは当然の心理ですからね。

もうひとつは、M-1に合わせた勢い漫才じゃない漫才で優勝したことです。

M-1を長年見てる人は分かると思いますが、M-1で披露される漫才は基本的に早いです。

前によそで見た事のあるネタが「いつもやってるときそんなテンポのネタじゃないやん!」って思うことがたびたびあったりします。

なぜそういうネタの作りにするかというと、単純にその方が高得点が狙いやすいからです。

ゴールデンタイムでやる番組である以上、盛り上がるというのはとても大切な要素です。審査員もお客さんも、そこは意識的にせよ無意識にせよ、絶対に加味して観ているはずです。

ここで気を付けなければいけないのは、盛り上がる=お笑い的におもしろいとは必ずしも言えない事です。

ボソボソと低いテンションの漫才でも爆笑を取るコンビもいますし、逆に勢いよくまくし立てて盛り上がっているように見えて、中身は薄い漫才なんてのもごまんとあります。

いや、盛り上げること自体とても難しいと思いますよ。意図的に観客を「ワーー!!」とさせるのはさすがプロだと思います。でも、お笑いのレベルといった観点で考えると、必ずしも盛り上がってるからってレベルが高いとは限らない。

正直言うと、M-1に合わせてテンポの良いネタをするってことが、僕は長年見てて少しうんざりしていました。

面白いものは面白いんですよ。でも、なんとなーく置きに行ってる感というか、合わせに行ってるというか、姑息な感じがしてたんです。

確かに気持ちはめっちゃ分かります。優勝が、人生がかかってるんですから、そら置きにもいくっちゅーねん!ですよね。特に厳密に制限時間がもうけられた場面であれば、決められた時間内にいくつ爆笑を取れるか勝負みたいなところもありますしねー。

その点、今回のとろサーモンはそんなM-1ネタ独特の「勢い」に任せることなく、あくまで本来の漫才らしい漫才で優勝しました。

ひとつひとつのボケに意味を持たせ、客に聞かせて、笑わせることができた。これはめちゃくちゃ大きいと思いますよ。

・・・これ、あまり伝わらないですかね?分かる人には分かってもらえると思うんですが、いかがでしょうか。

まとめ

さらっと書くつもりがお笑いのことになるとつい長くなってしまいました(笑)

何が言いたかったというと、要はとろサーモンは狂気に満ちたコンビである!ということですね。

この狂気がどれくらい続くのか見ものですねー。テレビに出だすと、どうしても芸人って丸くなってきちゃいます。

カンニングの竹山にしても、有吉にしても、かつてのダウンタウンにしても、みんな昔は狂気と毒まみれでしたから。

やっぱり売れてある程度お金が入ってきて、不満とかが無くなるとハングリーさや反骨精神とかが無くなってきちゃうんでしょうか。あと家族ができたりとかね。

とろサーモンの特に久保田は、中川家・礼二いわく「芸人としては100点、人間としては0点」だそうなので、その面白い狂気の部分を残しつつ、テレビにどんどん出てほしいなーなんて思いました。

以上です!

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