コピーライターに転職・就職。向いているタイプ・向いていないタイプを経験者が語る

ペンとノート

nagashiuchiです。

プロフィールにもある通り、僕はコピーライターとして働いていました。

新卒で広告制作会社に運良く入ることができ、クリエイティブの現場で様々な経験をさせてもらってきましたよ。

そんな僕が、これからコピーライターに転職・就職を考えている人に、
コピーライターという仕事がどういうものか、どういう人が向いているのか、または向いていないのかをお伝えしたいと思います。

いいことも、そして悪いことも書いてみます。

と言っても、人によって何がいいことか悪いことかは違うので、あえて「メリット・デメリット」みたいな分け方はしていません。

基本的にはコピーライターという職業の特徴を淡々と書いていきますので、あとはご自身で判断してみてください。

ただ、あくまで個人的な考えですが、ひとつの基準としてコピーライターに向いているタイプ・向いていないタイプみたいなことはずばり書いてみたいと思います。

これを読んで「よっしゃ、何が何でもコピーライターになってやる!」と思うのもよし。

「え、なんか違う・・・」と考え直すきっかけにするもよし。

コピーライターをいう職業が気になるあなたにとって、何かのお役に立てれば幸いです。

基本的に残業は当たり前

はい、いきなり出ました。残業ドーン。

あくまで一般論ですが、広告やwebなど制作系の会社は残業がとても多いです。

知っている人も多いと思いますが、その辺はある程度覚悟する必要があります。
もちろんコピーライターも例外ではありません。
今の働き方改革的な風潮とは真逆のブラック企業まっしぐらな所が多いです。
残業代、休日出金手当なんてつかないと思った方がいいですね。

というのは、やっぱりクリエイティブに関してはゴールが見えにくいからですね。
とことん突き詰めていけばいいものが出来る可能性も高くなりますが、そこそこで妥協して完成させてもクライアントさえ納得すればそれはそれでOK。

要は、ある程度までいくとその先は自己満足の世界だったりするわけです。
あるいはスキルアップのためにあえて時間をかけて様々な案を出す、みたいな。

とまあ、こんなこと書くと様になっていますが、実際はクライアントからの理不尽な修正ラッシュで徹夜してる・・・なんてことが大半だったりします(笑)

あんまりこういうことは書きたくないですが、定時で帰ってプライベートを充実させたい人はコピーライターは向いていません。
仕事を趣味にしろとまでは言いませんが、スキルアップのためなら時間を惜しまず、プライベートでも何かしら広告にふれておきたい、おくべきだと思えないと正直厳しいです。

かといって毎日ずっと残業残業・・・ってわけでもなく、動いているプロジェクトの納期サイクルによって波はあります。

まあ人手不足、無茶なクライアントの仕事などが理由で慢性的に忙しい会社も中にはあるでしょうけどねー。

この辺は会社によってはもちろん、扱っている業種によって違ってくるので面接の際にきちんと確認しましょう。

コミュニケーション能力は最低限必須

基本的にコピーライターは、1つのプロジェクトに対してデザイナーと組んで仕事を進めます。

この時、コピーライターの役割はキャッチコピーを書いたりボディコピーを書いたりするだけではありません。

どんなに規模の小さな仕事でも、最初に広告のコンセプトや方向性、切り口なんかは必ず決める必要があるわけです。
コピーライターはそのコンセプトを考えたうえで、デザイナーさんに形にしてもらうのが基本的な仕事の進め方です。

コンセプトという軸をしっかり考えていないと、どんどん違う方向へといっちゃう可能性があります。
デザイナーさんと打ち合わせをして、なぜこのコンセプトなのかを共有しておく必要があります。

この時、必要となってくるのがコミュニケーション能力です。

僕の経験上、デザイナーさんは理論的か感覚的かでいうと、圧倒的に後者の人が多いです。
クリエイティブ能力に長けていて、かっこいいもの、美しいもの、そういった美的センスや感覚が僕なんかに比べて研ぎ澄まされています。

ですが、それゆえにデザイン性を重視しがちになり、結果として表現がコンセプトから大幅にずれてしまうなんてこともあるわけです。

そういったことがないように、コピーライターは常にプロジェクト全体に目を配り、必要に応じて指示を出して制作物を完成させていかなければならないのです。

その指示の仕方ひとつで、デザインのクオリティが変わってくることもあります。
相手に誤解を与えないよう、感情的にならないように、言葉は悪いですがデザイナーをうまく使っていく必要があるんですね。

もちろん、何から何まで自分の考える通りにさせるなんて気持ちではうまくいくわけがありません。
デザイナーの能力をうまく引き出すのも能力のひとつです。

コピーライターはコピーを書くだけではないんです。
今やマルチに業務をこなしていかなければならない存在なので、コミュニケーション能力は高ければ高いほど重宝されるはずです。

結論としては「人となるべく関わりたくない」「一人で黙々と文章を考えてたい」って人は、そもそもこの職業を勘違いしている可能性が高いので、向いてないといわざるを得ません。

営業のように口が達者でなければいけないとか、人当たりは良くないと・・・なんてことはありませんが、決して一人よがりではなく相手の立場に立って考える能力は最低限必要です。

コピーライティングはクリエイティブだけじゃない

これ、僕も最初勘違いしてたんですよね。

コピーライター=クリエイティブな職業、そうイメージしている人って多いと思います。

人が思いつかないようなキャッチコピーを考えて、バンバン商品を売れるようにする職業だと。
人よりひらめく力があり、独創的なイマジネーションの持ち主だと。

今なら声を大にして言えます。

それは大きな間違いです。

いや、もちろんまったくの間違いではありませんよ。
ですが、そのイメージだけ持ってこの業界に入ると肩透かしを食らうので、あえて大きな間違いであるとここでは言わせていただきます。

というのも、コピーライターの大きな仕事のひとつとして、上にも書いた「コンセプト立案」というのがあります。

そしてコンセプトを立てる際に必要なのは、理論的に考えるスキルです。
ここではひらめきとか独創性とかそういった要素は必要ありません。
与えられた情報を元に、淡々とコンセプトに落とし込んでいく作業です。

例えば、強い炭酸がウリの缶チューハイの広告を作るとします。
この時、強炭酸がウリと知って「『スカッと爽快!缶チューハイ!』で行こう」なんていきなりキャッチコピーを考えるわけにはいきません。
それだと単なる思いつき、感覚の簡単なお仕事です。

なぜそのキャッチコピーになったのかのコンセプト、いわゆる道筋を示さないといけないわけですね。

コンセプトを立てるために、クライアントから商品の情報や特徴を聞き出し、どういったターゲットに向けて販売するのか、競合となる商品はどれかなどを考えたうえで、一番最適なコンセプトに落とし込んでいきます。

例として、この商品の特徴が以下のようなものだったとします。

1.強炭酸の刺激
2.生産地が限られている希少な果物の果汁
3.南アルプスの天然水を使用
4.価格は競合よりかなり高め
5.スーパーなどでは売らず、酒の専門店でのみの取り扱い

強い炭酸だけで考えると「スカッと爽快!」みたいなキャッチコピーでも違和感はないですが、1.以外の要素を考えるととても大衆的な商品とは言えませんよね。

最終的にどういったキャッチコピーになるのかは人それぞれのクリエイティブの領域ですが、前段階のコンセプトとしては大体誰が考えても希少性・限定感を訴求する方向性になるはずです。

とまあ何が言いたいかと言うと、突拍子の無いひらめきでキャッチコピーは作れないということです。

なぜそのキャッチコピーになったのか?

なぜそのデザインになったのか?

なぜそのタレントを使用したのか?

きちんとイチから説明できるようにしておくのがコピーライターの仕事なのです。

キャッチコピーに至るまでのコンセプト立案はとても華々しいものではなく、淡々と情報収集し分析することです。

そこをめんどくさがったり、軽く考えたりする人はコピーライターには向いていません。
というか目指すのはやめた方がいいです。
理論的に考えることができないコピーライターは、クライアントに相手にされないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
まだまだ書きたい事がありますし、言葉足らずで誤解を生んでいる箇所もあるかもしれませんが、書き出すとキリがないのでこの辺で終わりにしておきます。

今回はコピーライターという職業に夢を見過ぎている人たちの目を覚ますため、あえてきつい言葉を使って書いてみました。
気分を害したり、心が折れてしまったなんて人がいたらすみませんでした。

でも、上に書いていることは本当に本当なんですよ!
何を隠そう、僕も夢を見て業界に入って現実を知ってしまったクチです。

いや、夢を見て飛び込んでみるのもそれはそれでいいんです。
ただ、自分の思い描いていたコピーライター像とは違ってもやっていくんだと覚悟は絶対に必要ですよね。
まあそれはどんな職業でもそうですが。

どこの馬の骨とも分からない人間が書いた記事を見て心が折れているようならそれこそ向いてないですし、最初からやめておいた方が業界にとってもあなたにとってもお互いのためだと思います。

「コピーライターを目指しています」って人に実際に何人か会ったことがありますが、コピーライターの本質についてほとんど何も知らない感じでした。

その人たちのように、世の中のコピーライターを目指す人がそのまま業界に飛び込んだらかわいそうだな・・・と思って今回こうして書いてみた次第です。

どんな形であれ、あなたの役に立てば幸いです。

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