nagashiuchiです。
怒りの感情ってすぐわいてきちゃいますよね。
車の運転で割り込まれた・・・
上司から理不尽なことを言われた・・・
恋人が他の異性と仲良くしてた・・・
子どもが言うことを全然聞かない・・・
人それぞれ理由はあるかと思います。
でも、これだけは共通して言えるのではないでしょうか。
「怒りという感情なんて、もううんざり!!」
そう誰もが思っているはず。
誰も好きで怒りたくないんですよ。
疲れるし、ストレスがたまるし、イライラしたくない。
だってしんどいんだもの。
イライラしがちの毎日を送っていると、ストレスはたまる一方。
もっと心の底から笑っていたいのに。
怒りさえ手放すことができれば、もっと自由に人生を過ごせるのに。
なんとかして怒りをコントロールできないか?
もし怒ってしまったとしても、それをすぐに消すことはできないのか?
もっというと、怒りという感情が生まれないようにできないものか?
そう誰もが願っているのではないでしょうか。
結論から言うと、怒りは消せます。
誰にでもコントロールできます。
というか、怒りという感情すら生まれないようにすることも可能です。
いくつか方法はありますが、これを自分のモノにできると確実に人生は変わります。
逆に怒ってばかりだと、あなたらしい人生を送ることが難しくなります。
イライラしやすい、今のままでいいですか?
・・・あ!
とはいってもこの記事では、アンガーマネジメント的な事は書いてません。
一般的にアンガーマネジメントっていうのは、怒りが生まれてからの対処法なんですよね。
聞いたことありませんか?
「怒りを感じたらすぐに深呼吸をしましょう!」とか。
「数秒数えたら怒りは消えてなくなります!」とか。
ネット上でこの手のことはよく書かれています。
今回、この記事ではそういった「怒りが生まれてからの対処法」は紹介していません。
あくまで怒りを発生させない人になるためのメソッドです。
・・・だって、どうせなら怒りなんて初めから生まれないようなるに越したことはないですよね。
というわけなので、怒りそのものを生まない方法にしぼってご紹介していきたいと思います。
僕はめちゃくちゃ怒りっぽかった
僕がなぜブログで怒りについて書こうと思ったか。
少しだけお話させてください!
「お前の話はどうだっていいんだよっ」なんてそう怒らないで。
実は僕自身も、とても怒りっぽい性格でした。
なにかうまくいかないことがあれば、すぐイライラする。
思い通りにいかないとすぐ不機嫌になる。
たとえば、車の運転。
他の車が少しでも自分の思う通りに動かないとイラッ。
強引に割り込まれてイライラッ。
もちろん、渋滞にはまってもイライライラ・・・。
あるいは、職場でも。
仕事がスケジュール通りに動かないとイラッ。
上司に自分の意見を少しでも否定されるとイライラッ。
忙しいときに話しかけられてイライライラ。
とにかく、常にイライラしていました。
こんな調子じゃストレスはたまる一方ですよね。
イライラしつつも、頭のどこかではこの状態を「なんとかしなくちゃな・・」というのは常に感じていました。
というのも、子どもの頃や学生時代はこんな感じじゃなかったんですよね。
常にイライラなんてしてなかったし、かっこよく言えばもっと心が自由だったと思います。
もしかすると、お読み頂いているあなたもそうじゃなかったですか?
ということは、やはりそうなってしまった原因があるわけですよね。
何かが自分を変えてしまった。
イライラしがちな体質になった理由が何かあるはずです。
それが何なのか分かれば、今のイライラ病も治すことができるのでは?と考えたんです。
それから、メンタルトレーニングや瞑想、脳科学などいろんな本を読み漁りました。
良さそうだと思ったものを片っ端から実践した結果、効果のあったものを解説したいと思います。
考えない
まずはこれ。
瞑想やマインドフルネスに関する本だと必ず書いている基本的なことです。
「いやいや、考えないなんて機械と同じじゃん」
なんて思われるかもしれませんね。
でも、残念ながらあなたが思う「考える」は、大半が自動思考です。
そして現代人は、周りにいろんな情報や刺激があふれているあまり、考えすぎている状態になっています。
自動思考についてはこちらの記事にも詳しく書いていますが、要は脳が勝手にくるくると思考をめぐらせているだけの状態。
あなたの意志に関係なく、脳が勝手に考えている状態のことです。
心臓や呼吸を止められないように、脳の動きも簡単には止められません。
気付けば考えてしまってた、なんてことは誰にでもあると思いますが、人は常に自動で思考を行っています。
それは、意識しなくても心臓が脈打ったり呼吸したりするのと同じ。
意識しないから、無意識。
つまりそれが、自動思考というわけです。
実はその自動思考が、イライラの原因をつくっているケースは多いんですよね。
簡単に説明しますと、例えば車の運転で割り込まれたとします。
以前の僕は上でも書いた通り、絶対イラッとしたと思います。
もしかしたらクラクションも鳴らしたかもしれません。
しかし、一方で同じことをされても怒らず、「うわ、びっくりしたなあ」で終わる人もいます。
人によって、起こったことは同じなのに反応が違う。
これ、どういうことかというと、過去の僕みたいにすぐイラッとする人は、起こったことに対して反射的に怒りの反応を示しているんですよね。
●割り込まれた ⇒ 腹立つ ⇒ イラッとする(クラクションを鳴らす)
そういう思考回路が出来上がってしまっています。
自分の意志で怒ってるんじゃなくて、反射で反応しちゃってるわけです。
これも長年にわたって形成されてしまった自動思考の内のひとつといえます。
この時、あなたの心の中では怒りのおしゃべりが始まっています。
多分、気づいてないと思いますが、頭の中では相手の車に対しての悪口がぐるぐると駆け巡っているはずです。
これも自動思考です。
自分で考えようとして考えているのではなく、何かがあって(この場合は割り込み)脳が勝手におしゃべりを発生させている状態なんです。
ではなぜ「考えない」ことができると、怒りが起こらないのか?
もうお気づきかもしれませんが、怒りの原因が脳の自動思考だとすれば、それを止めれば怒りは発生しません。
割り込みされても怒らない人は、おそらく「怒りに対しての考えを起こさない」というのが自然にできているのではないでしょうか。
思わず怒ってしまう人は、「考えないこと」を訓練し、怒りを生む思考回路から解放されることが必要といえます。
「考えない」練習をさっそく実践してみたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
あと僕が読んだ本だと、こちらの本が分かりやすくておもしろかったです。
現役の僧侶の著者が、「考えない」について詳しく書いています。
他にもいろんな角度から心を自由にするための本を書いていますので、ぜひチェックしてみてください!
五感を使うことを意識する
五感を使うテクニックは、瞑想(マインドフルネス)に関する本でよく書かれていることです。
五感とは、
・見る
・聞く
・味わう
・におう
・感じる
といった、人間が持つ5つの感覚。
五感を常に意識することで、イライラしがちな脳を矯正していきます。
この「五感を使う」方法というのは、上で説明した「考えない」を実践するためのテクニックのひとつです。
五感を使うことで自動思考を抑え、結果として怒りに向かう思考回路が徐々に減っていくわけですね。
では五感を使うというのは、具体的にどういうことなのでしょうか。
「五感なんていつも使ってるでしょ」と思われる人もいるかもしれませんね。
しかし、実際は五感を意識している時間というのはほぼありません。
意識的に目を向けないと使えないのが現実です。
例えば、ご飯を食べる時。
ひとつひとつの食べ物の味を意識していますか?
口の中に広がる風味や噛む食感に100%意識を向けて食べていますか?
多分、多くの人は「NO」と答えるはず。
スマホを見たり、テレビを見たり、家族の話を聞いたり・・・。
そういう「ながら」をしながら食べている限り、目の前の食べ物を意識的に味わうことはできていないはずです。
何も食べる場面だけではありあません。
街を歩いたり、職場で雑用をしたりしている時も、自分の五感にはほとんど目を向けていません。
実際僕たちが生きているうえで、きちんと意識的に五感を感じている場面はほとんどないんです。
では、なぜ五感を使わない(使えない)のか?
簡単に言えば、目の前でやっていることとは違うことを考えているからです。
無意識に考え事をしているんです。
本人がそれに気づいているかどうかは問題じゃありません。
脳の特性上、「考えている」ことに気づいて意識的に遮断しないかぎり、脳は自動でおしゃべりを続けます。
そして脳内でのおしゃべり(自動思考)は、マイナス思考やイライラの元となります。
脳は刺激を求める性質があるため、主人(私たち)が好むと好まざるとにかかわらず、ほっとくとマイナスのことを考えやすくなるんです。
そこで有効なのが、五感を意識的に使うというテクニックです。
生活に五感を意識する習慣をつけるだけで、イライラの元となる自動思考を減らすことができます。
五感をフルに意識している間は、自動思考の入る余地がありません。
あなたの意識は五感という「今この瞬間」を感じているので、脳は妄想である自動思考を行うことができないんですよね。
これがいわゆる「マインドフルネス」「気づきの瞑想」と呼ばれるトレーニングです。
自動思考が始まったと客観的に「気づき」、すぐさま現実の五感に意識を戻す。
マインドフルネスは基本的にはこれを繰り返して行い、フレッシュな脳の働きを取り戻す訓練となります。
毎日短い時間でも繰り返し実践することで、イライラの原因となる自動思考は徐々に矯正されていきます。
具体的な実践方法やコツをこちらにまとめましたので、ぜひご覧ください!
感謝する心を養う
感謝の心を持つことはイライラを起こしにくくする効果があります。
理由は簡単です。
色んな人や物に対して感謝できる心を育てることで、いい意味で謙虚になり、それまで許せなかったことが「仕方ないよね」と許せるようになるんです。
言いかえれば傲慢な思考回路を矯正するってことですね。
とはいえ、そう簡単に感謝できるようになれたら苦労はしませんねw
今まで他人に対してイライラしてたのに、今度は逆に感謝の気持ちを持とうなんて急に言われても・・・。
しかし、少し時間はかかりますが感謝の心を育む方法はあります。
手軽にできるのに効果は抜群、今からでもすぐに実践することができます。
僕は本でこの方法を読んだとき、すぐに実践してみようと思いました。
というのもその頃、僕は本当にイライラしがちの人間でした。
そしてそんな自分にも腹が立つ、まさに八方塞がりな状態。負のスパイラル。
そんな自分を変えたい、藁にすがる気持ちでこの「ありがとうゲーム」を実践してみました。
どんな方法か?
簡単に言うと、何に対してもとりあえず感謝しまくるというものです。
本当にどんなものにでも、とにかく「ありがとう」を言うんです。
口に出さなくても大丈夫、心の中で言うだけでOK。
それだけで、本当に感謝の心が芽生えてきます。
ただし注意が必要なのは、ありがとうは嫌なことに対しても言う必要があります。
人によくしてもらってありがとう、というのは普通ですが、この方法では逆に嫌な目にあったとしても心の中でありがとうを言わなくてはいけません。
これ、ぶっちゃけ最初はとまどいましたよ!
だって本当は思ってないことを言うんですからねー。
なんで人に足踏まれてありがとうなんて思わなきゃなんねーんだよ!みたいなw
しかし、当時の自分は後戻りできません。
常にイライラしがちな自分とはおさらばするんだ!
今より悪くなることはないだろう、と自分に言い聞かせて「ありがとう」を続けました。
するとですよ、なんだかしらないけど、本当に感謝の気持ちがわいてきたんですよね。
不思議なことに。
最初は無理やり、「これほんと大丈夫か?」なんて疑いまくりながら「ありがとう」をつぶやいてた僕ですが、続けてるといつしか本当に「ありがたい」と思えるようになってきたんです。
このありがとうを実践し、僕はイライラ不機嫌と縁を切ることができました。
いや、もちろん完璧ではないですけど、昔のイライラ野郎の自分とはまるで別人になったと思います。
感謝の心を持てばなぜイライラしなくなるのか、詳しくはこちらの記事で解説していますのでぜひ読んでみてください。
僕が実践した時の様子も詳しく書いています!
人や周りに期待しない
イライラする人の思考回路というのは痛いほどよくわかります。
一言でいえば、思い通りにいかないからイライラするんですよね。
要は、周りの人たちに対してあまりにも期待しすぎているんです。
他人に対して「こう動いてくれるはずだ」もっと言えば「こうするべきだ」という風に常に考えています。
そういう思考回路がつくられた原因は人それぞれだと思います。
でも、共通して言えるのは期待のしすぎです。
期待するハードルが高いから、そうならなかった時に「なんで思い通りにならないんだ!」なんてイライラしてしまうというわけです。
そもそも、人生はうまくいかないようにできています。
そのことを、イライラしがちな人は意識レベルで理解できてないんですね。
僕もそうでしたがw
子供の頃、親によく言われていたのは「世界はアンタ中心に回ってるんちゃうでえ!」です。
僕が思い通りにいかなくて駄々をこねるたびに、こういわれていましたね。
もしかすると、期待しすぎてイライラしがちな人は、ある意味こどもなのかもしれませんね。
よく言えば純粋、悪く言えばただ成長してない人。
世の中は自分中心に回っていて、基本的に思い通りにいくべきである。
そう心から信じている人と言えるのではないでしょうか。
でも、最初に言ったとおり残念ながらそれは幻想です。
世の中はあなた中心に回っていませんし、思い通りにいかないようにできています。
それを表面的ではなく心の底から理解できると、自分の中で何かが変わります。
過剰な期待が無くなる分、心が自由になります。
「こうあるべき」「うまくいくべき」、そういった思考がなくなるので、自然とイライラしなくなります。
「期待」からの落差がなくなるので、余計なストレスを貯めなくて済むようになるんですね。
何があっても「まあこんなもんだよねー」そう心から思えた時、あなたの心はひとつ成長しているはずです。
問題は、この考えをどう自分に根付かせるかですよね。
僕が実践していたのは、思い通りにならないことがあるたびに「まあこんなもんだよね」とつぶやいていました。
つぶやくのが難しい場合は、心の中で言ってました。
上で紹介した「ありがとうゲーム」と同様、最初は無理やりでいいんです。
でもずっと続けていると、本当に「まあ、そんなもんだよな」という気になってくるから不思議です。
そういった気持ちが持てるようになれば、自然と期待過剰が矯正されていきます。
いい意味で執着がなくなり、思い通りにならないと感じることが減るので、心も軽くなっていきます。
さらに、期待過剰していた時には「これ失敗したらどうしよう」なんて考えていたことでも、期待しなくなることでどんどんチャレンジするようになるんですよね。
思い通りにいかなかったらどうしよう、なんて恐怖心が減ってくるので、新しいことにチャレンジしやすくなります。
仮にもし失敗しても、「まあそんなもんだよね」と次に目を向けることができるようになります。
この方法は怒りから距離を置くだけではなく、さらにポジティブになれるのでぜひ実践してみてください!
自分に対しての怒りだということを理解する
何度も言うように、僕はずっとイライラしがちな人間でした。
でも、上のようなことをいろいろと実践することで性格は徐々に改善し、今ではかなりご機嫌な毎日を送ることができています。
いろいろと試し、自分の中のイライラと向き合う中でひとつ気づいたことがあります。
多分これはイライラする人にとっての真理ではないかと思うので、ここで共有しておきたいと思います。
それは意外なことですが、結局イライラは自分に向けられたものだということです。
たとえば、人に文句を言われて腹を立てたとします。
この状況を表面的に見ると、その文句を言った相手に対して怒っているように思いますよね?
でも、もっと深く自分の心の動きを観察してみると、実はそうではないことが分かるんですよね。
それはどういうことかと言うと、「人にバカにされている自分に対して怒っている」ということ。
文句言われるような自分に対して、情けなさから怒りの感情がわいているんです。
怒りの対象は相手だけではなく、自分にも向けられていたんですね。
そういう状態を続けるとどうなるか?
だって自分を責め続けているわけですからね。
当然、自己肯定感(自分を自分で肯定する気持ち)が下がるので、頭の中は徐々にマイナス思考におかされていきます。
そこから自動思考はさらに強くなり、内向的になり、性格が暗くなり、不機嫌になり・・・と負のスパイラルが生み出されていくわけです。
自己肯定感についてはここで詳しくは書きませんが、人が自由な心で過ごすためには欠かせないものです。
この感覚がなくなると、人生はさらに思い通りにいかなくなります。
「え、じゃあ自分に対しての怒りはどうすればいいの?」
と思われるかと思います。
その対処法とは、ずばり「受け入れる」です。
人から文句を言われる弱い(と思ってしまう)自分を受け入れるんです。
ただそれだけでいいんです。
「人からバカにされる自分が情けない!」なんて思う必要はまったくありません。
弱い(とあなたが思う)自分を受け入れ、肯定してあげる。
そうすることで自己肯定感を下げることなく、またイライラを発生させないようにすることができます。
最後に:怒りを抑えるのではなく手放す方法を!
ご覧頂いた通り、怒りを手放す方法はたくさんあります。
ポイントは、どの方法も「怒りを抑える方法」ではなく、怒りそのものを感じないように手放す方法ということです。
とはいえ、あれもこれもになってしまうと嫌になってしまいます。
僕もそうですが、まずは1つ1つ試してみて、自分に合ったものを選んでください。
自己流にアレンジしてもまったく問題ありません。
今回ご紹介した方法は本などで僕が勉強したものですが、細かいやり方は自己流でやったりしています。
そういった柔軟さ(適当さとも言うw)を身に付けることも、怒りにくい性格に改善するには必要なのかも!(なんて無理やりまとめてみました)
この記事をきっかけにあなたが怒りを手放し、さらに自由な暮らしを手に入れることができますように。