阪神・糸原健斗選手がメジャーに挑戦する素質を持っていると思う理由

nagashiuchiです。

名前を見てもらえば分かる通り、大の野球好きです。
ついでにもっと言うと大の阪神ファンです。
阪神が試合に勝った日はご機嫌で洗い物なんかも手伝っちゃいますよ!

さて、この記事にたどり着いたあなた。
阪神の糸原選手は将来メジャーリーグに挑戦する、あるいは兆戦してほしい、彼ならいける!といったことを、もしかしてお考えではないでしょうか?
自分以外でそんな風に考えている人はいないかなー、なんてネット検索したのではないですか?

もしそうであれば、あなたはかなりいい線いってると思います。
何を隠そう、僕もそう思っているんですよ。いやー気が合いそうだ。

ということで、ここからは糸原選手がメジャーリーグに挑戦するくらいの可能性を秘めた大器であると考える理由を僕なりに書いてみたいと思います。

阪神にはいなかった性格

技術的な話は後でしますが、まずは性格の話から。
というのも、糸原選手は性格がいいです。

いや、何もいい人だとかそんなことではありませんよ。
なんというか、これまでの阪神にはいなかったような強いハートの持ち主なんです。

強いハートとかいきなり言われてもピンと来ないと思うので、具体的に挙げていきますね。

チャンスが大好物

糸原選手といえば勝負強さです。
上位を打っているわけではなく、試合数もそこまでは多くないですが打点が多いのが特長です。

何かのインタビューで彼本人も言っていました。

チャンスが大好き。どんどんまわって来てほしい

リップサービスでも普通こんなこと言える新人はなかなかいません。
おそらく本当に大好物なんでしょうねー。

記憶に残るプレーができる

僕が「こいつのメンタルまじやばい!」と強く思ったシーンがあります。

それは、糸原選手のルーキーイヤー2017年の5月、広島戦で9点差を大逆転した試合。
すごい試合だったので覚えている方も多いかもしれませんね。

1点差に詰め寄った7回、いったんは同点となったものの本塁へのクロスプレーはビデオ判定によってアウトに。

僕もテレビで見てましたが、この時のがっかり感は半端なかったですね。
前の回からイケイケで来てて、その流れにのった形でついに同点まできた!!って感じだったんですけど、ビデオ判定でまさかのアウト。がっくし。

しかもそのリプレー検証が長いのなんの。15分くらい待たされましたからね。
待たされた時間が長かっただけに、判定が覆った時の選手やファンの落胆ぶりは大きかったです。

この時、次のバッターとして待っていたのが糸原選手です。

これだけ待ち時間が長いと選手の集中力も心配になりますよね。
イケイケだった流れもいったんブチっと切られた感じになりましたし。
僕も「ここで同点にできないと流れ変わっちゃうかも・・・」なんて弱気になっちゃってました。

しかし、ここで並の新人ではないことを糸原選手は証明します。

鋭いスイングで2球目の直球を叩き、見事同点タイムリー!!
消えかかっていた甲子園のボルテージを再びマックスまでブチ上げてくれました。

流れが途絶えつつあった上、あんだけ待たされたのにもかかわらず積極的に振っていってのタイムリーヒット。

この時僕は「こいつはただ者じゃない」と思ったのを覚えています。

甲子園出場の頃から既にメンタルがやばかった

糸原選手の強い気持ちは今に始まったことではありません。
その片鱗は高校球児の時から既に見て取ることができます。

高校野球マニアなら記憶にあるかもしれませんね。
糸原選手は2010年に夏の甲子園大会に開星高校の1番打者として出場し仙台育英と激闘を繰り広げました。

9回表、開星は仙台育英に2アウト満塁まで追い詰められます。
4-5、点差はわずか1点。ちなみにこの時の投手は後にプロ入りする白根選手です。

カーン。平凡なセンターフライが上がる。
誰もが開星高校の勝ちを確信しました。
が、ここでセンターがまさかの落球。
走者2人が返り土壇場で逆転を許してしまいました。

しかし、その裏にもドラマは待っていました。
開星は2アウト1、2塁のチャンスを作ります。

1打同点、長打が出れば逆転サヨナラの場面です。
そしてここで打席に立ったのが糸原選手。
僕はこの試合の動画をYOUTUBEで見てみましたが、この時の糸原選手の表情がすごいんですよ。

見てください、この顔。

高校時代

・・・笑ってる!!!

これ同点とかじゃないんですよ。
チャンスとはいえまだ負けてるんですよ。
9回2アウトで後がないから、凡退したら自分たちの夏は終わっちゃうんですよ。
普通なら「最後のバッターになっちゃったらどうしよう」なんて尻込みしかねない場面です。

でも糸原選手は全く違いました。
どう見ても「絶対俺がサヨナラ打ってヒーローになってやる」って顔でしょこれ。
内面から否が応でもにじみ出てくる気持ち。
不敵な笑みがそんな気持ちを何よりも的確に表しています。
これを見て僕は「こいつやっぱただ者じゃない」と思いましたね。

この後、糸原選手は左中間に大飛球を放ちますが、レフトがダイビングキャッチで大ファインプレー。
惜しくも開星高校は敗退してしまったのでした。

この打球も普通なら抜けている当たりなんですけどねー。
最後になるかもしれないあの場面、しかもフルカウントにもかかわらず当てにいかずにあれだけ振り抜けるのはすごいです。

捕った方ももちろんすごいですが、究極の場面であの当たりが打てるのも糸原選手の非凡なメンタリティを表しているのではないでしょうか。

興味がある人はYouTubeなどの動画サイトで「開星 育英」とかで検索してみましょう。

「連続○○」を達成できる強いメンタル

糸原選手は少し調べると分かりますが「連続○○」って記録が目につきます。

例えばプロ1年目には、セ・リーグの新人記録を更新する10打席連続出塁というのをやってます。

また、さらに少しさかのぼると、高校1年の時には中国大会で9打席連続安打を記録。
あの谷繁元選手が保持していた8打席連続というのを塗り替えています。

僕も野球をやっているので分かりますが、連続○○っていうのはプレッシャーがかかります。
かかるというか、自分でかけてしまうというか。
最初は特に意識せずに記録を重ねていくのですが、やっぱり途中から意識し始めるんですよね。

そこからさらに淡々と記録を積み重ねられる人とそうでない人。
何が違うかといえば、強いメンタルに他なりません。間違いない。

チャンスの所でも書きましたが、人によっては「途切れたらどうしよう」とマイナス面も考えてしまいます。
そんな平凡なメンタリティだと記録は積み重ねられません。

そういった面で見ても、糸原選手はプレッシャーを力に変えられる強いメンタルの持ち主だと言えるでしょう。

死ぬ気で打席に

ネットで糸原選手に関するインタビューなんかを調べていると、こんなエピソードがありました。

「死ぬつもりで打席に入っています」

ある記者の方が糸原選手に打席での心構えについて聞いたところ、こんな言葉が返ってきたそうです。

なんかこういうセリフって発する人によっては軽々しく思えちゃうんですけど、糸原選手なら妙に納得してしまいますね。
なんというか、理屈じゃなくあくまで感覚なんですけど、そんな感じがプレーににじみ出てるんですよね。
ただし、闘志とか熱い気持ちとか、がむしゃらとかハッスルとか、そういうのとは微妙に違うんです、彼から感じるのは。

野球を心から楽しんでいながらも、全力で相手を倒してやろう、みたいな。
誤解を恐れずいうなら、ちょっと狂気すら感じるんですよね。なんなんだろう。

てかあれです。
彼を言い表すぴったりの言葉が見つからないから、こんなブログ書いてるんですよ。
なんか分からんけどとりあえずすごい選手だからメジャー行くんちゃう?って感じで。

僕も一度は言ってみたいなー。
死ぬ気でブログ書いています!

・・・うーん、やっぱり軽々しく言える言葉じゃないですね(笑)

パ・リーグにいそうな選手

これは完全に個人的な考えなんですが、糸原選手は阪神っぽくないです。
もっと言うとセ・リーグっぽくもないんですよねー。

糸原選手はどちらかと言うとパ・リーグが似合うというか、そっちにいそうな選手だなーっていつも思います。

これなんなんでしょうね?プレースタイルとかというよりは、強気な感じとかでしょうか。

西岡選手みたいに分かりやすく闘志を前面に出してハッスルしてるわけでもないんですけど、負けず嫌いというかそういうところが端々に滲み出ているような。

なんかこう、ちょっと不良っぽい佇まいというか(笑)
いつでもやったんぞ~みたいな態度がいいですねー(もちろん野球的な意味で)。

パリーグの中でも、ソフトバンクとか西武にいそう。
もっと具体的に似ている選手を挙げるとすれば、ソフトバンクでいうと千賀投手や中村選手あたりの雰囲気にも似ています。

気の弱い選手が相手なら、勝負する前に闘志で気負いさせてしまう、みたいな。

この感じ、分かってくれる人いますかね?

技術面

次は技術面を見ていきましょう。

糸原選手は身体もそこまで大きくなく、どちらかというと派手さのないバランス型の選手。
なので能力面では一見そこそこに思われがちですが、ひとつひとつを見ていくと各能力のレベルはかなり高いです。

スイングスピードが速い

テレビで見てても分かりますが、彼のスイングはものすごく速いです。
ホームランバッターではないんですけど、球をぎりぎりまで引き付けてコンパクトに素早く振り抜くタイプ。
金本監督がチームで1~2を争うくらいスイングが早いと評価するほどですから本物ですね。

というかいろんな所で散々言われていますが、金本監督の現役時代のスイングに似ています。
スイング自体が速いのはもちろん、打った後のフォロースルーの形なんかそっくりですね。

ってことで動画をキャプチャして比較してみたのでご覧ください。

糸原スイング
↑糸原選手

金本スイング
↑現役時代の金本監督

これ絶対意識してるだろってくらいにそっくりですね(笑)
二人とも打った後のフォロースルーが前方の斜め上にいくんですよ。
1枚目の写真なんて、背番号を隠して金本選手だって言われたら気づかない人も多そうじゃないですか?

余談ですが、糸原選手が高校時代に通っていた「アスリート」というジムは、金本監督が現役時代に御用達だったジムらしいです。
そのルートから金本監督は糸原選手のことを話に聞いていたとの情報もあるので、二人の縁は今に始まったことではないのかもしれませんね。

意外とパワーあり

社会人からのプロ入りってのもありますが、糸原選手の身体はプロ1年目からある程度出来上がっていました。
身長こそ175cmと小柄な方ですけど、体格は見るからにガッチリとしていて頼もしい感じがします。

高校でも通算で29本ホームランを打ってるんですよね。

プロに入ってホームランこそ少ないですが、あの広い甲子園の右中間にライナーで叩き込んだこともあります。

それに意外とホームラン以外の長打は多いですよ。
僕の中では糸原選手=2塁打をよく打つってイメージがあります。

単打をコンスタントに打てて、たまに長打も飛び出す中距離ヒッター。
目指すべきタイプとしては、実際にメジャーにも行った松井稼頭央選手でしょうか。
松井選手のような名選手に育つ素質は十分あると思いますし、そうなるとメジャーも視野に入ってきますねー。

選球眼にも定評あり

先にも書いたように、糸原選手はボールを引き付けて最後に速いスイングで仕留めるタイプ。
引き付けてギリギリまで球を見極めることができるので選球眼もかなりいいです。

ある試合で追い込まれた際、フォークを投げられてピクリともしなかったのを見て、谷繁氏が解説で絶賛していました。

また、上の連続記録のところで書きましたが、糸原選手は10打席連続出塁というセ・リーグ新人記録を達成しています。
この10出塁のうち、実はヒットは少なく7つは四死球での出塁です。
1年目の打率の割りに出塁率が高いのも、選球眼の良さを表していますね。

足も速い

50メートル走は6秒1とかなり俊足です。
が、盗塁は今のところまだほとんどしていないのがもったいないですね。
個人的には1、2番に座ってどんどん走ってほしいです。

肩も良い

外野や捕手じゃないのであまり分かりませんが、遠投110メートル投げられるらしいので肩も申し分ないです。

今のところショートでの起用が多いので、三遊間深い所からの送球に期待したいですね。

課題は守備

長短打ともに打てて足も速い。
バッターとしての素質は十分なのですが、あとは課題は守備かなと感じます。
プロ入り前後は堅守のイメージがあり、今もたまにナイスプレーを見せてくれますがまだまだ不安定。
プロの世界の中で見ると一流とは言えないでしょう。

最近はショートとセカンドを行ったり来たりしてますが、個人的にはどこかに固定して使ってほしいなと思いますね。

まあこれは今の阪神全体にいえることですが、金本監督のそういうところはあまり好きではありません。
大和みたいなのはむしろ別格であって、普通はある程度守備は固定しないと打者としてのリズムも保ちにくいのではないでしょうか。

そういう意味では近年の鳥谷はかわいそうですよねー。
原口もキャッチャーやめさせられてたのに、しれっとまた捕手登録になってるし。

と、つい話は逸れましたが、とにかく糸原選手は第二の松井稼頭央選手を目指すためにもショートというポジションを極めてほしいですね。

まとめ

以上、阪神ファンとしてポジショントーク満載の記事はいかがでしたでしょうか(笑)

最初の方に、糸原選手は阪神っぽくないと書きましたが、その感じをずっとキープしてほしいですねー。

てか僕は常々思っているんですが、阪神の選手っていうのはどうも人の目を過剰に意識しているように思えて仕方ないんですよ。
人気球団だけあって、関西ではゴールデンタイムでのテレビ中継もしょっちゅうありますし、球場に乗り込んでいるマスコミの数も多いです。
もちろんご存知の通りファンの数も圧倒的に多いですよね。

そのためか、メンタルの弱い選手はそういった「見えないプレッシャー」と戦うことになりがちです。
結果、思ったようなプレーができなくなり成績不振に陥ることもあったり。

その点、糸原選手はそういったことを苦に感じないタイプだと思いますし、むしろ期待されればされるほど燃えるタイプなのだと思います。

僕が彼を阪神っぽくないって言うのは糸原選手のそういうところを言っているんですが、その持ち味が阪神という球団の体質に消されてしまうのだけは避けたいところですね。
僕が少し心配しているところです。
まあ糸原選手に限っては大丈夫だと思いますが。

もし糸原選手が「阪神 糸原 メジャー」とかでエゴサーチしてたら面白いですねー。
現時点ではまだそのキーワードで記事を書いているのは他に見当たらないので、もし検索していたら僕の記事を目にすることはほぼ確実です。

糸原選手、見てますか?はじめまして!いつも応援しています。
今はまだあなたのメジャー挑戦について話しても誰も同意してくれませんけど、僕は今から信じていますんで頑張ってください。

ただし、ハッスルプレーにはケガがつきものなので、そこだけは気をつけてくださいね。
1年目のようにケガで悔しい思いだけはしてほしくないですから・・・。

さあメジャー目指してこれからも突っ走れ、糸原選手!

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