こんにちは、元・喫煙者のnagashiuchiです。
皆さん、今日もおいしくタバコを吸っていますか?スパスパやっちゃってますか?
禁煙、禁煙、禁煙・・・。
ここ数年、喫煙者にとっては一気に世知辛い世の中になりましたね。
周りでも喫煙者は本当に減りました。
そんな私も昔は長年にわたって吸っていましたが、いろいろあって吸うのをやめました。
禁煙をはじめてからようやく4年半が経ちます。
今でも喫煙者は意外と多い
2017年に発表されたJT調査によると、喫煙者の割合は18.2%だったそうです。
今はもう20%ないんですねー。10人いると大体2人がタバコを吸ってるってことです。
草野球チームでいえばレギュラーメンバーのうち大体2人が吸ってる感じですね。(これはきっとファーストとキャッチャーだな)
ちなみに男女別で見ると、
男性:28.2%
女性:9.0%
ってことらしいんですけど、これを見て最初に思ったのは
「割合めっちゃ偏ってるやんけー!」
ってことです。
タバコって基本的に男性のイメージがあるので、『喫煙率、20%を下回る』なんてニュースとかを見たら勝手に男性のイメージで考えてました。
実際は女性が9.0%みたいな低い数字なので、全体の割合をかなり下げてるんですね。
全体=男性 のイメージが刷り込まれていたってことです。
なので訂正すると、草野球でいえばレギュラーのうちファースト、キャッチャーと、あとレフトも吸ってたんですねー。(なんのこっちゃ)
禁煙したい、その理由はなんですか?
そんな中、禁煙にチャレンジしたい人、あるいはチャレンジしたことのある人はたくさんいると思いますが、それにはいろいろ理由があると思います。
- 節約したいから
- 健康になりたいから
- 肩身がせまいから
おおよそ、こんなところでしょうか。
一応、禁煙成功した私から言わせてもらえば、ふわっとした理由では絶対やめられないですね。
私も成功するまでに何度も挑戦しましたが、そのたびに失敗しました。
最初は吸わない理由を掲げて禁煙するんですけど、日が経つにつれて「吸う理由」を探し始めるんですよ。
最初は吸わない理由があるからやめたのに、いつのまにかそんなこと忘れて吸う理由を探しちゃってる。
人間ってそんなに強くないですからね。
禁煙するためのツールはたくさんある
タバコをやめるための方法は色々あります。
メジャーなのは、タバコの代わりになる代替品に切り替えるって方法ですね。
加熱式タバコ
中でも話題のIQOS(アイコス)やglo(グロー)などの加熱式タバコを使用している人は、最近では増えているのではないでしょうか。
副流煙がなく臭いも少ないので、上記の「肩身がせまいから」って人にぴったりですね。
ただし、これはあくまで本当に代替品ですね。これに切り替えたからって禁煙できてるわけじゃありません。
いうなら減塩、じゃなくて減煙。しかも健康やお金に関してはほぼ一緒っていう。
あくまでメインは「肩身が狭いから」って理由を解消するためのツールなわけです。
電子タバコ、VAPE
代替品にはほかにもあります。
VAPEと呼ばれる電子タバコなんかもその一つですね。充填させた液体を熱し、発生した水蒸気を吸うやつです。
ニコチンも入ってないので、これを吸ってる限りは禁煙していることになります。
ただしあくまで「これだけ」吸ってる時です。
少なくとも私の周りではこれで禁煙成功した人はいませんね。
周りにいます?完全に電子タバコのみに変えた、いわゆる「Vaper」。
もし仮にいたとしても、煙に依存していることにはかわりないので、本質的な解決に至ってないです。
確かに、ニコチンやタールなどが基本的にはないので、「健康のため」という理由についてはクリアしていますが、なんだかんだでリキッド代がかかりますし、アトマイザー(液体を入れるタンク)も長い目で見れば消耗品です。本体もバッテリーは寿命がありますし。
なので「お金のため」はクリアできませんね。
※タバコよりは絶対マシですよ!
結局、VAPEとタバコは全然違う。
最初はみんな「タバコを減らす」ためにVAPEを導入し、併用する形から入ります。
で、徐々にVAPEに移行すればいいじゃん!って思ってるんですけど、これがうまくいかない。
確かにタバコの本数は減った。でもそこ止まりなんです。みんな完全にVAPE一本にすることはできないんですよ。
で、そういう何人かに理由を聞いてみたら大体みんな同じようなことを言います。
「いやー、やっぱタバコのうまさには勝てないね」
「VAPEにはタバコ独特の吸った時の感触がないんだよな」
喫煙経験者なら分かって頂けると思いますが、吸った時のどに「クッ」と来る感触がないんですね。
あの感触が何なのか詳しくは分からないですが、おそらくニコチンやタールなどの成分が影響してるってことは容易に推測できます。
タバコの依存には2種類ある
禁煙成功した私から言わせてもらえば、VAPEなどの代替品でやめようとするのがそもそもの間違いですね。
タバコには二つの依存があるとされていて、
一つは肉体的な依存。もう一つは精神的依存です。
仮にVAPEに完全に移行できた人がいても、煙に対する精神的依存が解消されていないというのが、私が電子タバコに対して否定的な根拠です。
例えタバコを吸う事をやめることができたとしても、煙を吸うという行為を続けている限り、いつそれが引き金になりたばこに逆戻りしてしまうか分かりません。禁煙失敗の要因となりうるものは徹底的に取り除いておく必要があります。
なので、本記事ではタバコひいては煙を吸うという事に対する依存から脱却することをテーマにしています。
実は大したことないニコチン依存
さて、二つの依存があると書きましたが順に説明します。
まず肉体的依存というのは、ニコチンなどの物質がもつ依存性によるもの。意思とは関係なく、文字通り身体的に依存している状態です。
吸い続けていたのをやめた時に不快な離脱症状が起こり、それを抑えるために吸ってしまうってのは喫煙者なら誰もが経験あると思います。
メディアなどでは、タバコをやめられない原因はあたかも肉体的依存のみのように扱われている節がありますが、実際のところニコチンによる離脱症状なんてのは数日から遅くとも1週間程度でなくなってしまいます。
なのでそれさえ乗り越えれば大丈夫なはずなのですが、実際にはやめられていない人がほとんどです。
本当に怖いのは精神的依存
なぜタバコをすんなりやめられる人が少ないのかといえば、ずばり二つ目の精神的依存が原因であることが多いです。これが本当に大きい。長年吸ってたことによる習慣依存もこれに含まれますね。
要は、喫煙者はみんな惰性で吸ってるんです。
「リラックスできるから」
「集中力があがるから」
「おいしいから」
もっともらしく吸う理由を言いますけど、そんなの本当は微々たるものです。
半ば無意識に、惰性で吸っています。間違いなく。
きつい靴はそもそも履く必要がない
タバコを吸い続ける行為は、サイズの合わない靴を脱ぐことに例えられたりします。
ギリギリ入るか入らないか位のサイズの合わない靴を履いてると痛いですね。それで歩き回っているのが、タバコを吸っていない時です。
その靴を脱ぐと楽になりますよね。開放感に満たされます。
それが次のタバコを吸った時です。
タバコをおいしいと感じているのは幻なんです。
でもそれってよく考えると、靴を履くからこそ生じる感覚ですよね?
そもそも靴を履かなければ苦しむ必要がない。
その苦しさをやめたとき、実際はマイナスからゼロに戻っただけなのにあたかもプラスになったような錯覚に陥っている。
「気持ちよさ」を感じるために、あえて「苦しさ」を感じておく。
そのギャップで快感を得るために。
つまりこれがタバコがおいしいと感じる理由なんです。
ずっと鳴り響いていた警報機がピタッとやんだとき、妙に静けさを感じませんか?それと同じなんですね。
禁煙するポイントにはいくつかある
ここまで長々と偉そうに書いてきましたが、僕も長年そのからくりに気づかずスパスパ吸ってた身ですので喫煙者の気持ちは本当によく分かります。
やめたくてもやめられない、あのモヤモヤとした気持ち。意思の弱い自分を少し嫌いになりそうになったり。
喫煙場所を無意識に探してしまうのはもはや定番でしたね。飲食店など外出すると、何よりまずそこは吸えるかどうかということを考えてしまいます。
人と話していても、1時間もすれば頭の片隅には「タバコ吸いにいこうかな」なんて考えが浮かんでいます。相手がどんなに真剣に悩みを打ち明けていようが、どんなに楽しそうにしていようが、こっちはタバコのことを考えている。
今思えば、タバコのせいで果たして100%人生に向きうことができていたのだろうか?と感じています。だって常に頭のどこかではタバコのことを考えていたんですから・・・。
でも、そんな人生もそろそろ終わりにしましょう。タバコは必ずやめられます。
それでは、私がなぜやめられたのか、その方法を具体的かつ詳細にお教えします。
よくある精神論なんかではなく、本当に再現性のある方法です。
それぞれポイントがいくつかあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
とりあえず、まずは一服する
なんのこっちゃと思ったと思います。
今から禁煙するっていうのに一服してどないすんねん!と思ったでしょう。
しかし、やめる前には絶対に必要な行為です。
あなたはいつもタバコを吸っている時、何を考えていますか?
恐らく仕事のことだったり、週末の予定のことだったりと、タバコそのものの事は考えていないと思います。
それを感じてください。
全意識を集中して、今吸っているタバコのことだけを考えてください。
吸った時の感触や、煙が肺に入っていく感触を感じてください。
副流煙のにおいや、口に残る苦みを味わってください。
別に無理に「体に悪いことをしている」などと思い込ませる必要はありません。
ただただ、体に影響のある煙や物質が自分の体内に広がって吸収されていくという事実を強くイメージします。
そうすることで、自分が喫煙者なんだということを改めて強く自覚します。
普段吸っている本数を倍にする
なんでやねん!適当か!減らすんちゃうんかい!いい加減にせい!
って声が聞こえてきそうですが落ち着いて。これには理由があります。
まず最初にタバコをじっくり味わいましたよね。
自分が喫煙者だということを改めて強く自覚したはずです。
次にあなたがすべきことは、タバコを嫌になるってことです。
嫌になれば必然的にやめたくなります。
ちなみに実際に体験した後輩に聞いた話では、禁煙外来ではタバコのことを不快に感じる薬を使って禁煙に導いていくらしいです。
私は禁煙外来にお世話になったことはないので初耳だったのですが、理屈的には僕が言ってるのも同じことです。
なので、とにかく禁煙する前に2~3日かけて吸いまくってください。
大体いつもの2倍くらいのペースが理想です。
普段1箱吸ってるひとは2箱に。
2日で1箱なら、1日で1箱に。
多分、気持ち悪くなると思います。おえっとなると思います。それでもきちんと吸ってください。
チェーンスモーキングする必要はありません。
いつものペースの間に1本足すイメージです。
できれば1本1本、フィルターぎりぎりまで吸うとよいでしょう。
その際、手順1の「吸っていることを強く意識する」ことも忘れないように。じっくりとタバコの感触を味わいましょう。
なーに、遠慮はいりません。
数日後からあなたは一生吸わなくなるのですから、最後の記念だと思ってスパスパやっちゃってください!
体調もきっと悪くなると思いますが耐えてください。それだけタバコは体に影響を及ぼすってことです。そのことが身に染みて分かると思います。
たばこは吸うか全く吸わないかのどちらか
しんどかったですか?えずきが止まりませんか?
2~3日の間、ちゃんと吸いまくり味わいまくりましたか?
さて、ここまできてようやくスタートラインに立ちました。
禁煙成功まであとひと踏ん張りです、がんばりましょう!
おそらくあなたは今タバコのことが嫌になりかけていると思います。
少なくとも一服が「あー、おいしい」とは素直に感じられないはずです。
「そんなことないよ」って人は手順1からやり直してください。
まだまだペースがぬるいはずです。場合によってはチェーンスモーキングする必要があるかもしれません。ぜひ気持ち悪くなってください。大いにえづいてください。
大半の人は体がだるく、寝起きも悪く、タバコに対しての愛情も薄れてきていると感じているはずです。
今がチャンスです。
このタイミングで一気にやめてしまいましょう。
ここで間違っても、上に書いたような代替品に手を出してはなりません。
タバコを減らすってことは意味がありません。
結局はタバコに依存しているからです。
むしろ減煙は依存度を深めてしまいます。
タバコに関しては、All or Nothing ってことを強く意識しましょう。
禁煙で我慢は必ず通る道
2~3日で肉体的なニコチン依存は消えてしまいます。なのでこの数日は我慢です。
今あなたは次の1本を吸うだけで気持ち悪くなる状態だと思います。
よってしばらくは普通に吸わずいられると思います。というかむしろ積極的には吸いたくないはずです。
ただし体の中の見えないところでは、体が物理的・肉体的にニコチンを欲してるので、多少の禁断症状は覚悟する必要があります。
といってもそこまで大したものではありません。
私の場合でいうと、少し眠気が強くなったり、微熱のようなものを感じたりしましたがそれも3日程度で収まりました。大半のニコチンが体から抜けていったのですね。
まあ、この辺は他の方の禁煙ブログなんか見てても多少は個人差があるようですが、これも禁煙のためです。1週間くらい我慢しましょう。
禁煙完了!
おめでとうございます!
3日か長くても1週間が経った今、あなたの体からは大半のニコチンが抜け去りました。これであなたも晴れて禁煙者の仲間入りです!
あとは、以前の洗脳状態に戻らないよう注意することだけがあなたの仕事です。
禁煙したことのない人は、タバコはやめてもずっと吸いたくなると思い込んでいます。
ずっと我慢するのが禁煙。
そう信じ込んでいます。だけど実際は違います。
物理的・肉体的なニコチン依存は、これまでみてきた通り2~3日で収まります。
その間の禁断症状も、薬物依存などに比べれば屁でもありません。
思い込みという見えない怪物
ここまで読んで鋭い方はもうお気づきでしょうが、
タバコがやめられない一番の原因はずばり「思い込み」です。
タバコはやめられないものだ。
我慢と精神力でやめなければいけないものだ。
やめてもずっと吸いたくなるのを我慢するんだ。
そういつの間にか思わされていたんです。でも実際は違います。
ニコチンによる依存は3日もあれば急速に収まります。
逆に言えば、その数日をいかに乗り越えるかがポイントです。
私の場合は上記のように逆転の発想で、禁煙に入る前にあえて吸う量を増やしてタバコを嫌と感じさせることでその数日を乗り越えました。
あなたは真実を知りました。
あなたも私と同じように、もう吸いたいという気持ちにはならないはずです。
なぜなら私は、そしてあなたは真実を知っているからです。
タバコは数日我慢すれば吸いたくなくなる。
本当に刷り込みは怖いです。
ドラマ、小説、その他まわりの人から「禁煙はむずかしい」と思い込まされてきたのです。
ずっと吸いたいと思う気持ちと闘わなければならないと思い込んできたのです。
でも、本当はそうではないと知った今、あなたはもう大丈夫です。
たばこ会社と広告とイメージ
少し話は逸れますが、これまでにタバコ会社は莫大な広告費を使って私たち消費者をいわば洗脳し続けていました。
ひと昔まではテレビや雑誌でもバンバンたばこの広告が打たれていましたよね。
最近では規制があり見ることはほとんどなくなりましたが、それと昨今の喫煙者減少の関係性は言わずもがなです。
今ではさすがにないと思いますが、ひと昔前はたばこ会社が映画制作のスポンサーになり、主人公にいろんなシーンでタバコを吸ってもらうということが当たり前のように行われていたようです。
「強くかっこよくなりたければタバコを吸おう!」
たばこ会社は直接的にそんなことは決して言いませんが、喫煙シーンに込められたメッセージは要はそういうことです。
僕はコピーライターとして広告業界に長年携わっていたので分かるのですが、たばこ会社に限らず広告の手法っていうのは実に巧妙です。
意図的にせよそうでないにせよ、テレビや雑誌などのイメージ刷り込みというのは本当に強烈なものなのです。
意識していなくても、無意識にある行動を起こしたり、考えを誘導されたりといったことが普通にあります。
僕がこれまで何度も禁煙に失敗してきたのは、メディアによるものが多かったです。
禁煙中に「あぶない刑事」で舘ひろしが一服しているのを見て、急いでコンビニに走ったなんてこともありました。禁煙を試みたことのある人なら、このようなことは誰もが経験のあることだと思います。
こういった「間違った思い込み」を解くためにも、上に書いてきた「事実」を知ることは重要です。
たばこ会社の実態を描いたこの映画はあまりにも有名ですね。アル・パチーノとラッセル・クロウが熱演してます。
終わらない禁煙生活
よく言われていることですが、喫煙者は非喫煙者にはもう戻れません。
一生、禁煙者です。
死ぬまでやめているだけだという話です。
タバコさんと仲良くしよう
二度と洗脳されないために唯一必要な事。
それは、タバコを避けないこと。
いやいや、逆やろ!
という声が聞こえてきそうですね。でも考えてみてください。あなたにとってはもうタバコは単なる煙の出る棒です。それを避けるということは、タバコを意識しているということです。
せっかく洗脳がとけかけているのに、避けようとすることでタバコがあなたにとって「貴重なもの」へと変わってしまいます。
「自分はタバコを見ると吸いたくなる」という気持ちが心の奥にあるから、避けようとしているのではないですか?
そういった気持ちでタバコに接していると、いずれあなたは禁煙に失敗するはずです。
そう、私が舘ひろしのせいで禁煙に失敗したのと同じように。
そうではなく、ごく普通のものとしてタバコを扱いましょう。
スマホ、ボールペン、財布。そういったものと同じです。
あなたは人が書いているボールペンを見て、
「自分も無性に使いたくなるからボールペンは見ないでおこう」といって避けますか?
それと同じです。
人の心理として、避けるというのは意識しているということです。
普段ボールペンを特別視しないように、タバコも特別視する必要がないものです。
最後に
長くなりましたが、実際に私は上記のような方法で禁煙に成功しています。
方法はもちろん、この考え方を元にしてあなたなりに応用するのもいいと思います。
ちなみに私の禁煙に対する考え方の基礎となっている本はこの本です。
もしかしたら読んだことのある人もいるかもしれませんね。
当たり前ですが、「禁煙しようとしている」あなたはその時点で何も考えずに吸っている喫煙者より1歩も2歩もリードしています。あとは勇気をもって行動にうつすだけですよ!
私の記事が少しでも参考になれば幸いです。